ラスカー賞に日本人4人が選ばれる

9月になって急速に秋の気配が深まってきました。例年なら9月いっぱいは夏の気候で半袖を着るのが当たり前なのですが
さて、秋といえばノーベル賞の季節です
韓国メディアはいつものごとく、ノーベル賞が有力視される韓国人研究者の発掘記事を掲載し、「今年こそ科学部門での受賞を」との切望が溢れています
しかし、各研究分野ごとにノーベル賞の前哨戦と目される「国際賞」があるのに、韓国人の受賞者がまったくいないのが実情です
医学・生理学部門ではガードナー賞、ラスカー賞といった「国際賞」が存在しており、韓国人研究者がこれを受けた後にノーベル賞に辿り着くというプロセスになるのに、その前哨戦で勝ち上がれていません
今年のラスカー賞の発表があり、日本人研究者4人の受賞が決まっています


米国で最も権威がある医学賞「ラスカー賞」で、今年の基礎医学部門に筑波大教授の柳沢正史さん(66)、臨床医学部門に中外製薬の服部有宏(くにひろ)さん(66)、井川智之さん(49)、北沢剛久さん(57)の3人が選ばれた。米ラスカー財団が9日、発表した。ラスカー賞の受賞者の3.6人に1人がノーベル賞にも選ばれている。
柳沢さんは米テキサス大にいた1998年、目が覚めている状態を保つ脳内のたんぱく質「オレキシン」を発見。睡眠障害のメカニズムを解き明かし、治療法にもつながったと評価された。米スタンフォード大のエマニュエル・ミニョー教授と共同で基礎医学部門に選ばれた。
臨床医学部門の3人は、中外製薬で10年以上にわたる研究の末に、血液を固める成分が体内で不足する血友病Aの治療薬「ヘムライブラ(一般名エミシズマブ)」を開発。従来の治療よりも注射で投与する頻度が少なく、世界で3万人以上の人々が恩恵を受けていると評価された。
ほかに公益事業に貢献した人物に贈る部門に、パーキンソン病患者として長年病気への理解を広げ、治療法開発を支援してきた、米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で知られる俳優のマイケル・J・フォックスさん(65)が選ばれた。
(以下、略。朝日新聞の記事から引用)


睡眠障害や血友病の治療への貢献が評価され、受賞に至ったのは慶賀の至りです
基礎研究は地味な取り組みですが、それが治療困難とされる病気の症状改善・克服へとつながるのですから科学の奥深さを感じます
10月にはノーベル賞の発表が控えていますので、また日本人研究者の功績に光が当たることを期待しましょう。別段、賞を獲ることが目的ではありませんが、光が当たらなければその研究分野への理解が広がらず、研究のための予算獲得が難しい現状があります
かつて日本がバブル景気に酔いしれていた当時、研究開発のための予算は国と民間を併せて7兆円と推計されていました。同じ時期、企業の交際費・接待費も7兆円だったといわれており、飲んだり食ったりに多額のお金を投じていたと判ります。それで飲食店は儲かり、景気は良かったわけですが、その反動で「失われた20年」と形容される停滞期が長く続きました
飲み食いに使った分のいくらかでも研究開発のために回していれば、「失われた20年」とされた時期でも基礎研究は着々と進んでいたはずです
日本が科学技術立国を目指すからには、基礎研究を支援し、研究者の待遇も改善する必要があります

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