公民館で自治会長殺害 初公判で起訴内容認める

2025年8月に静岡市駿河区の公民館で自治会顧問の男性(当時78)をサバイバルナイフで刺殺したとして、殺人などの罪に問われた澳塩(おくしお)孝之被告(55)の裁判員裁判が始まっていますは
初公判で澳塩被告は起訴内容を認めています
公民館の2階会議室で自治会関係者の集まりが開かれていた中、部屋に侵入した澳塩被告はまっすぐ石上さんのとろへ行き、いきなりサバイバルナイフで背中を繰り返し刺した、とされます


公民館で自治会長だった男性を殺害したなどの罪に問われている男の裁判が7日に開かれました。男は地域活動の中で男性や近隣住民の言動に恨みをつのらせ、その仕返しとして犯行に及んだことが明らかになりました。
男は起訴内容を認める
7日の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めたのは、澳塩孝之被告(55)です。
澳塩被告は去年8月、静岡市の公民館で自治会の集まりに参加していた元自治会長の石上義之さん(当時78歳)の背中をサバイバルナイフで4回刺して殺害した罪などに問われています。
裁判で動機の一つとして語られたのは、町内の運動会で起きた出来事でした。
弁護側の主張は
弁護側:「石上さんが自分や家族に嫌がらせをして、地域を恐怖支配しようとしていると捉えてしまい、怨恨(えんこん)の気持ちをつのらせてしまった」
弁護側はおよそ20年前、地域の農家らの集まりで、澳塩被告が石上さんから副会長をやるように言われたと主張。
また、時期は不明ですが、町内会の運動会で石上さんではない誰かに後ろから体当たりをされたといいます。
精神疾患、自閉症の影響で理性が抑制できなかったとも主張しました。
検察側の主張は
検察側:「石上さんや地域住民の言動を自分への嫌がらせであると捉えた。石上さんへの恨みをつのらせ、仕返しとして犯行に及んだ」
検察側は、澳塩被告が犯行前に子どもの口座に合わせて5400万円を送金するなど、身辺整理を行っていたと指摘。
澳塩被告には精神障害が認められるが、善悪を判断する能力や行動をコントロールする能力には問題がなかったと主張しました。
裁判は8日に被告人質問が行われ、17日に判決が言い渡されます。
(テレビ朝日の記事から引用)


澳塩被告は精神鑑定を受けて、自閉スペクトラム症だったとの鑑定結果が出ていますが、障害の程度は犯行に影響を与えていないと検察は判断して起訴しています
上記の記事にあるとおり、弁護側は澳塩被告の自閉スペクトラム症を理由に心神耗弱を主張し、情状酌量を求めるのかもしれません
ただ、55歳になるまで澳塩被告は自身が自閉スペクトラム症だとの自覚がなかったのでしょうか?
20年前の農家の集まり(生産者組合とか農地組合なのでしょう)、で副会長を押し付けられそうになり、何かの陰謀ではないかと疑念を抱くようになった…とあるように、過去の出来事に執着し、いつまでも恨み続けるというのも自閉スペクトラム症の特徴です
一般の人なら多少は不快な思いをしても水に流すようなケースでも、猜疑心を振り切れず、恨み続け憎悪を膨らませた結果が今回の犯行なのかもしれません
こうした経緯から、澳塩被告の家族は「言動がおかしい」と感じなかったのか?
もっと早い時期に心療内科を受診させるなど、何らかの対応をしていれば事件を防げたのではないかと思うばかりです。ただ、家族の間では「変わっている人」扱いで、「何を言っても聞かないから」と放置されてきたのかもしれません
おそらく澳塩被告は農家を営んでおり、1人で黙々と農作業に従事していたとなれば、近隣の人たちも「ちょっと変わっている人だな」くらいの認識で済ませていた可能性もあります

(関連記事)
水戸通り魔事件 「自分を揶揄する人物への反撃」
水戸通り魔事件 塩原容疑者とは何者か
水戸通り魔事件 塩原弘和容疑者逮捕
長野3人殺傷事件 矢口容疑者を起訴
長野3人殺傷事件 矢口容疑者は鑑定留置中
長野3人殺傷事件 容疑者を逮捕
北九州市中学生刺殺 「目が合ったからやった」
北九州市中学生刺殺 平原容疑者は資産家の息子
東京メトロ通り魔事件 鑑定留置を延長
東京メトロ通り魔事件 戸田容疑者は司法試験に落ちた
東京メトロ通り魔事件 いきなり乗客に切りつける
川崎小学生襲撃事件を考える 遺書やメッセージなし
川崎小学生襲撃事件を考える 包丁4本も所持