福岡の学習塾 経営者が盗撮で懲役1年6月判決

福岡県福津市で個人経営の学習塾を経営していた青柳尚志被告(50)は、合宿と称して温泉宿で勉強会を主催し、脱衣所などに盗撮カメラを仕掛け、女子中学生ら14人を盗撮した容疑で逮捕、起訴されました
公判では起訴内容を争わず、反省の意を示したようです。弁護人は「青柳被告が双極性障害に苦しんできた」と情状を訴え、執行猶予付き判決を求めていました
福岡地裁は青柳被告に対し、「盗撮事案の中でもその罪の重さにおいて一線を画する事案」として、懲役1年6月を言い渡しています(求刑は懲役3年)
裁判で青柳被告は以下のように述べています


■塾長の男「見てはいけないところを見たいという気持ちが…」
被告人質問は今年6月に行われた。
弁護側は盗撮に至った動機などについて質問した。
弁護側「盗撮のきっかけは?」
青柳被告「見てはいけないところを見たいという気持ちが勝ってしまった」
弁護側「映像や画像は他の人が見たことは?」
青柳被告「ありません」
弁護側「自分で見るだけ?」
青柳被告「はい」
弁護側「今後何か教える仕事に就くことはありますか?」
青柳被告「そのつもりはございません」
弁護側「今後はどう生活しますか?」
青柳被告「ぜいたくはせず、当たり前の日常を静かに暮らせるように。母を苦しませないように頑張っていきたいと思います」
母について語る青柳被告。
法廷で涙を流し初めて感情をあらわにした。
(RKB毎日放送の記事から引用)

「青柳被告自ら、自宅での勉強合宿や貸切温泉への旅行を企画し、脱衣所及び浴室に複数のビデオカメラを仕掛け、入浴する塾生らを撮影するという手法で行われている」
「青柳被告自身が、被害者や保護者らの信頼に乗じ、第三者による妨害を受けずに中学生を中心とした若年の女性の裸を撮影できる機会を自ら繰り返し作出し、消臭剤等にカメラを忍ばせる工夫を凝らし、複数のカメラを設置して様々な角度から脱衣から入浴までの様子をつぶさに撮影するなどしている」
「青柳被告の犯行は、確実に繰り返し長時間にわたり若年者の裸を撮影してきたという点において、盗撮事案の中では極めて性的自由や自己決定権を侵害する程度が高く、単に撮影可能な立場や状況を利用した犯行という評価には収まらない悪質な態様である」
「被害者は、大部分が塾生である中学生であり、本来、性的自由や性的な自己決定権を周囲の大人から手厚く保護されるべき年代の者らが、その人格形成を導く立場にある塾の講師から上記のような態様でその性的自由や自己決定権を侵害されたという事実は非常に重大で、それを実行した青柳被告の意思決定は強い非難に値する」
と厳しく指摘した。
(RKB毎日放送の記事から引用)


青柳被告が双極性障害を抱えていたのは事実のようで、精神科のクリニックを受診していた裏付けがあったのでしょう。それも加味して懲役3年の求刑に対し、1年6月の実刑としています
なお、実刑とした理由は被害者に対する謝罪や損害賠償などまったくやっておらず、不誠実と見なされたためです
青柳被告が逮捕、勾留されており、自宅にいる母親は塾の経営にノータッチで何をどうすればよいのか、判らなかったのかもしれません
しかし、弁護士を介して示談交渉を進めるなど方法はあったと思われます
さらに言えば、「双極性障害だから盗撮する」というものではなく、いわゆる躁状態ではイケイケドンドンのため自身の行動統制が難しい状況だと裁判官が判断したためでしょう
青柳被告の学習塾のホームページによれば、久留米大付属中学・付属高校から九州大学理学部惑星学科卒で、サラリーマンをした後に自宅で学習塾を開いたとあります
判決を受けて青柳被告は控訴するのかもしれませんが、被害者との間で示談を進めなければ控訴審でも実刑が支持されるはずです

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