工場放火の警備員に賠償21億円支払い命じる判決
横浜市鶴見区にある京三製作所の工場が放火によって燃えた事件が2021年1月にありました。犯人として逮捕されたのがセントラル警備保障の社員で、京三製作所の警備に当たっていた佐山和也受刑者です
佐山受刑者は同工場の倉庫からパソコンなど盗み出しており、それが露見するのを隠すため勤務が休みの日に工場に侵入、放火したとされます
佐山受刑者が出入りする姿は防犯カメラに映っていました
横浜地裁で懲役12年の判決(求刑は懲役15年)を言い渡された佐山受刑者は、現在千葉刑務所に収監されています
信号機メーカー「京三製作所」(横浜市)の工場が燃えた火災で保険金を支払ったとして、あいおいニッセイ同和損害保険が放火した男性に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、約21億4千万円の支払いを命じた。男性は現住建造物等放火などの疑いで逮捕され、現在は千葉刑務所に収容されている。
判決によると、火災は2021年1月14日に発生した。男性が工場に放火し、建物やプリンター機器などが焼損。損保会社は工場を所有する会社側との契約に基づき、保険金を支払った。
中野琢郎裁判長は、火災による損害額は約25億円だと認定。現場を担当していた警備会社が和解金4億円を支払ったことを踏まえ、賠償額を算定した。
(共同通信の記事から引用)
佐山受刑者については、同工場に派遣されていたセントラル警備保障の社員から「財布が盗まれた。居合わせたのは佐山しかいない」とか「書類がなくなっている」など、その不審な行動について数度の報告が本社に寄せられていたものの、セントラル警備保障は何ら具体的な対応をしなかった…との話もあります
佐山受刑者は京三製作所からパソコンやモニターなど数台を盗みだし、換金していたものと考えられています
京三製作所は工場、倉庫の焼失による100億円以上の損害を被ったとされます。セントラル警備保障は上記の記事にあるとおり、和解金4億円を支払っていますが、焼け石に水です
今回の裁判は火災保険により、保険会社が支払った分のうち21億4千万円を賠償するよう佐山受刑者に命じたものです
かつて江戸時代には放火は重罪とされ、火あぶりの刑というケースもありました。現代では放火殺人でないと死刑の適用はありませんが、重大な被害を与えるという事実に代わりはありません
佐山受刑者に21億円を支払うだけの資産はないのですから、懲役12年では損害と刑罰の釣り合いが取れていないように映ります。被害の程度が量刑を反映するような考え方はないのでしょうか?10億円以上の損害に対しては15年以上の拘禁刑にし、100億円以上の損害に対しては無期懲役にするとか
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