酒気帯び運転 「奈良漬食べた」は通用せず

飲酒運転、酒気帯び運転で検挙を免れようと、「奈良漬を食べた」とか「ノンアルコールの缶酎ハイを飲んだだけ」などと弁解する人がいます
しかし、そのような弁解を捻り出しても裁判では通用しないと、弁護士JPニュースの記事が指摘しているので、一部を紹介します


「奈良漬けを10切れほど食べたが、アルコールが残っているとは思わなかった」
6月下旬、福岡県久留米市の市道で車を運転していた51歳の女性が、呼気から基準値の2倍を超えるアルコールが検出されたとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。
報道によれば、女性は「前日の正午ごろ缶ビールを1本飲んで、1時間くらい前に奈良漬けを10切れほど食べたが、アルコールが残っているとは思わなかった」と容疑を否認しているという。
(中略)
奈良漬けのアルコール度数は、日本農林規格(JAS)で「3.5%以上」と定められている。純アルコール50mlをアルコール度数3.5%の奈良漬けで摂取しようとすると、単純計算で「約1.43kg(1430g)」の奈良漬けを食べる必要がある。
奈良漬け1切れを約7gと仮定すると、その枚数は約200切れ以上。市販の一般的なパック(150〜200g)を7〜8袋分、一気に完食する計算である。塩分も非常に高いため、通常の食事でこの量を摂取することは物理的に不可能と言えるだろう。
ちなみに、奈良漬けの摂取とアルコール濃度の関係については、過去の裁判例でも検証されている。甲府地裁平成21年(2009年)3月13日判決では、市販の奈良漬け100gを食べた被験者(男性)5名の呼気を食後10分ごとに1時間(各6回ずつ)測定した実験において、5名全員からアルコール分は一切検知されなかった(0.00mg/L)という結果が示されている。
また、財団法人交通事故総合分析センターの報告書でも、約50gの奈良漬けを摂取した15名の被験者から、アルコール分は検出されなかったと報告されている。
(中略)
実際に前述の甲府地裁判決の事案でも、被告人は「奈良漬けを1本食べただけだ」と主張したが、裁判所は「奈良漬けを摂取したことが原因で、被告人の体内から呼気1リットルにつき約0.22ミリグラム程度のアルコールが検出されたなどとは到底考えられず」として、この弁解を退けている。
そして裁判所は、「特段の事情のない限り、アルコール分を含有する飲料を自己の意思で飲むなどして、アルコールを体内に摂取したものと合理的に推認することができる」と判断した。
(以下、略。弁護士JPニュースの記事から引用)


酒気帯び運転とされる呼気のアルコール検出量(呼気1リットルにつき0.15mg以上のアルコール検出)というのは、ビール中瓶1本分を飲んだ状態なのだそうです
奈良漬を10切れ食べても呼気からアルコールが検出されないのですから、「奈良漬を食べただけ」などという弁解は通用しません
また、ノンアルコールのビールや缶酎ハイはアルコール分が完全にゼロではなく、濃度1%未満の微量のアルコール分が含まれていますので、小学生が誤って飲んでしまった場合に酔っ払うケースが実際にあります。大人でも酒に弱い人なども同様です
なお、福岡県は酒気帯び運転、飲酒運転の検挙数が全国平均を大きく上回っており、それだけ酒を飲んでも平気で運転する人が多い土地柄だといえます
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