「野党が負けた理由」を指摘する見識
先日の衆議院議員選挙の結果が出て以来、野党が大敗した理由について書かれた報道を読み漁っています。ようやく自分の中で納得ができる記事を見つけましたので、紹介します
記事を書いているのは千田有紀武蔵大学社会学部教授です。東大文学部社会学科から大学院を出ており、おそらく上野千鶴子門下の1人ではないかと思われます
中身は特別、党派に偏ったものではなく、まっとうな社会学者としての見解が綴られていますので、関心のある方はPresidentオンラインで全文を読んでください
自分が納得できたのは、野党のビシバシと高市首相を追及する言論が若者世代には「パワハラ上司の発言」、「カスハラクソ客」のクレームのように聞こえ、敬遠されたからではないか、との指摘です
「高市首相をいじめる攻撃的なおじさん集団」社会学者が見たリベラルな若者ほど"立民離れ"起こした根本原因
(前略)
■「パワハラ上司」「カスハラクソ客」と同じに見える
ビジネスコンサルタントの新田龍氏はSNSで、立民のスタイルが若者にとっては「パワハラ上司」や「カスハラクソ客」と同じように見えてしまうのではないかと述べている。「立民議員の振る舞いは『上から目線』『怒鳴ってばかりで威圧的』『理不尽にキレてまともな話し合いができない』といったネガティブな印象しか与えず、生理的な嫌悪感を抱かせ、それが拒絶反応として表れている」と指摘している。
その通りだろう。いまの、誰も傷つけないよう常に配慮しながらコミュニケーションをとる若者にとって、こうした立民スタイルは魅力的にうつらないのである。
単独過半数を得ていなかった自民は、維新と連立を組み、国民民主党とも協力しながら、ガソリン減税などを成立させてきた(もちろん立民も協力している)。また首相が女性なこともあり、主要な閣僚に女性をつけ、若い小泉進次郎防衛大臣を含め、「和気あいあいと首相をサポートする」というチーム感があった。
そんななかで、「野党第一党として与党を追及する」という役割を背負わされた立民は、非常に不利な役割を期待されていたともいえる。こうした“仲良し国会”のなかでは、具体的な提案をせず批判や嫌味ばかりをいう「嫌なヤツ」にみえてしまう。
ちなみに、れいわ新選組も、今回大きく議席を減らした。れいわの、舌鋒鋭く政府批判をしていくスタイルも、硬直的な印象を与える男性首相の内閣の場合には「はまる」が、前向きに新しい施策を打ち出しているという印象を与えている女性首相の内閣に対して行えば、「攻撃的」というイメージを与えてしまいかねない。
とにかく、高市政権と立民スタイルの相性は、非常によくなかったといえるだろう。立民は、コミュニケーションスタイルの変更が必要だったのではないか。
(以下、略)
立憲民主党(中道改革連合)にしろ、れいわ新選組にしろ、従来のスタイル以外は持ち合わせていないので、コミュニケーションスタイルが古いと言われても、模様替えできなかったのでしょう。舌鋒鋭く批判し、揶揄し、あげつらうスタイルしか知らないのですから
もし、中道改革連合やれいわ、共産党が支持を拡大したいなら従来のスタイルを捨て、新たな選挙運動の形を模索するしかありません。が、それが果たしてできるのか?蓮舫や辻元清美にそれができるのか?大いに疑問です
ただ、野党の古い政治家が一掃されましたので、若い野党議員たちがのびのびと自由に自身のスタイルで選挙運動を展開することが可能になったともいえます。もし次の選挙で野党議員の選挙運動のあり方が変化すれば、その時は自民党の古い政治家たちが一掃される番になるかもしれません
余談ですが、中国政府による一連の高市政権批判や日本批判も、「カスハラクソ客」のクレームと同じように聞こえてしまうため、多くの日本人は不快に感じていると思われます。であるとしても、中国政府も他のやり方を知らないので、上から目線で罵倒するような言い方しかできないのでしょう
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