東京・納骨堂練炭殺人 青木淳子被告の言い分
納骨堂の経営を巡って対立した寺の住職を殺害し、起訴されている青木淳子被告(66)。その公判での言い分が報道されていますので、取り上げます。すでに青木被告の共犯として裁判が行われた石材店経営の斎藤竜太郎受刑者(52)は、懲役25年の刑が確定しています
青木被告は逮捕時から一貫して共犯関係を否定してきました。が、2人は不倫関係にあったとされ、斎藤被告が単独で犯行に及んだとは考えられません
寺に持ち込んだ練炭に火を付けて住職を殺害した罪に問われている石材店役員の女。14日に開かれた初公判で「私は無実です」と主張しました。
3年前の9月。逮捕前の青木淳子被告です。
東京・足立区にある寺に侵入し、練炭を燃やして住職を殺害した罪などに問われています。現在66歳。
14日の初公判で青木被告は…。
青木被告(罪状認否)「間違っています。私は無実です」
石材店の役員を務めていた青木被告。死亡した寺の住職とは業務上の取引関係があったものの、霊園の運営方針を巡って対立。関係が悪化していたといいます。
事件は2023年7月。足立区にある寺の住職は地下の納骨堂に練炭が置かれていることに気付きます。練炭を片付けようとしたところ、意識を失って死亡しました。死因は一酸化炭素中毒。
検察側の冒頭陳述によりますと、青木被告は事件前、インターネットで「殺し屋」「実在」「日本」などと検索。
石材店社長と共謀し、練炭への着火実験もしていたといいます。
実際に使われた練炭は28個。
事件前日、寺の地下にある納骨堂に2人で運び、青木被告が渡したガストーチで社長が火を付けたと検察側はみています。
また、寺の焼却炉ではガソリンが入ったペットボトル十数本も見つかりました。
検察は青木被告がガソリン7リットルをペットボトルに分け、焼却炉に隠して住職に危害を加えようと試みたと指摘しました。
無実を主張する青木被告に裁判長は…。
裁判長「社長と共謀した事実はない?」
青木被告「弁護士先生からお話があります」
弁護人は青木被告が社長と共謀した事実はなく、社長が練炭を並べて火を付けたことを青木被告は知らなかったとして、「事件とは無関係だ」と主張しました。
(テレビ朝日の記事から引用)
共犯に問われ、先に判決が確定している斎藤竜太郎受刑者の裁判で青木淳子被告と犯行を計画し、実行したと認定されています
なので、青木被告が無罪を主張して裁判官を納得させるのは非常に困難です
ただ、共謀したと立証できる根拠が斎藤受刑者の主張だけなら、そこに一縷の望みをかけ裁判で争うつもりなのでしょうか?
青木被告が犯行前にスマートフォンで「殺し屋」など検索し、犯行の計画に着手していたとする検察側の主張を裁判官がどう判断するのか、も注目されます
ここ最近の刑事裁判ではスマートフォンの検索履歴を証拠として取り上げ、犯行を計画したものと判例が見られます。ただ、「紀州のドン・ファン殺害」事件では被告の検索履歴を裁判官は犯行計画の証拠として認めず、根拠にならないとしています。より犯行に結びつく直接的な物証なり、証言がないとダメ、との判断です
ただ、青木被告は「無罪」にこだわっており、そこがよく判りません。こうした事件の場合、「斎藤受刑者が犯行を計画・主導し、自分は部分的に手伝わされただけ」と主張し、殺人の幇助だからより軽い刑罰であるべきと言いそうなものです
しかし、青木被告は斎藤被告と行動を共にしながら(深夜、2人は車で犯行現場となった寺へ出向いている)、「事件には関わっていない。事務所で事務仕事をしていただけ」と主張しており、明らかに無理筋です
プライドが高くて有罪という事実を受け入れられないのか、何か性格・資質的なものがあるのかもしれません
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