古河介護施設殺人 赤間被告公判は12月10日から

古河市にある介護施設で高齢者が不審な亡くなり方をしたのが2020年です。続けざまに2人の男性が亡くなり、遺体の検死を行うとともにCTでの撮影も実施。血管内に気泡があり、何者かが血管内に空気を注入させる行為があったと推認され、元職員の赤間恵美被告が容疑者として逮捕、起訴されました。逮捕が2021年と、事件から約1年半を経過しており、起訴されたのは2022年ですから随分と時間がかかっています。そして初公判が2025年と、5年越しになります。赤間被告は犯行については黙秘を続けていたため長い時間を要したのは判りますが、もう少し迅速に公判に持ち込めなかったのか、と思うばかりです


茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、男性入所者2人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた元職員赤間恵美被告(39)の裁判員裁判初公判が10日、水戸地裁で開かれる。26年7月の判決を含め計60回の期日を予定。黙秘していたとされる被告が法廷で何を語るのか注目される。直接的な証拠も乏しいとされ、検察側がどう立証するかも焦点だ。
起訴状によると、老健施設「けやきの舎」で20年5月30日、鈴木喜作さん=当時(84)=に、20年7月6日には吉田節次さん=当時(76)=に点滴用チューブにつないだシリンジ(注射筒)で空気を注入し、空気塞栓症による急性循環不全にして殺害したとしている。殺人容疑での逮捕は21年12月だった。
2人の死亡はシリンジで空気を注入されたことに起因するのか―。公判では医学的な客観証拠に加えて、同僚の目撃証言への信用性が評価される見通しだ。検察側は、関係者の証言など状況証拠を積み上げて立証するとみられる。
捜査関係者によると、被告は捜査段階で黙秘。
(共同通信の記事から引用)


記事にもあるように、公判はなんと60回も開かれる予定であり、極めて異例です
これは公判前の争点整理で弁護側が、検察の提示する証拠や証言内容に同意せず、ほとんどすべてについて争う構えを示したため、法廷で証拠調べや証人を招いて証言してもらう必要が生じたためです
殺人事件ですから裁判員裁判になります。選出された裁判員は60回もの公判に出席するよう求められるわけで、多大な負担であるのは言うまでもありません
通常、血管内に気泡が生じて血流を妨げる現象は特殊なケースであり、人為的に空気を注入した結果と強く推認されます。その時点で赤間被告の犯行を疑うのは当然であり、およそ冤罪の可能性は薄いと思うのですが、そこは裁判官と裁判員の判断であり、外野がとやかく口出しするところではありません
この事件の捜査について、弁護士が疑問を投げかけているウェブサイトがありますので、下に貼っておきます。関心のある方は一読ください。ただ、あくまでも捜査の状況、進展が不自然だと指摘するに留まり、冤罪とする確証はありません
かつては、「疑わしきは被告人の利益に」との法理が唱えられ、犯行の立証に疑問点や未解明の部分があるなら無罪判決を出すべきと言われた時期がありました。が、今は被告以外に犯行をなし得る者がいないと、状況証拠を積み上げれば有罪判決が出るように変化しています

茨城介護施設殺人事件は疑問だらけ

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