浜松ガールズバー殺人 山下市郎容疑者を起訴
先日取り上げた浜松ガールズバー殺人事件で、鑑定留置された山下市郎容疑者が起訴されました
そもそもなぜ鑑定留置(精神鑑定を目的としたもの)をしたのか?
山下容疑者の犯行後、血まみれで倒れている被害者を前にタバコを吸っていたとも伝えられており、興奮著しく目を吊り上げわけのわからないことを口走る状態ではなかったはずです
過去には対人ストレスを理由に生活保護を受けていたとされますので、何らかの精神的な病気の診断書を得ていたものと考えられます。単に「働きたくない」だけでは生活保護の対象にはならず、何か働けない理由となる病気であると証明しなければなりません
ただ、山下被告は浜松の夜の街を飲み歩いていたとの報道もあり、そうした人物が精神障害だとは思えません。生活保護を受けるための詐病だったのではないか、との疑いが浮上します
犯行の目的・動機について山下被告がどのように語っているのか、まだ具体的な報道はありません
浜松市のガールズバーで7月に女性2人が刺殺された事件で、静岡地検浜松支部は14日、住所不定、無職、山下市郎容疑者(41)を殺人などの罪で起訴した。また、事件当日に山下被告が店に向かうために使ったレンタカーに、手錠や大型ハンマーが残されていたことが、関係者への取材で新たに判明した。
地検支部は8月から約3カ月にわたって山下被告を鑑定留置し、刑事責任能力を問えると判断した。
起訴状などによると、7月6日午前1時55分ごろ、浜松市中央区のガールズバーで、刃の部分が湾曲した特殊な刃物「ククリナイフ」2本で、店長の竹内朋香さん(当時27歳)と、従業員の伊藤凜さん(同26歳)の背中などを刺して殺害したとされる。地検支部は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、山下被告は伊藤さんを目当てに店に通う常連客で、事件前の数日間は同県熱海市などで行動を共にしていた。事件当日は山下被告がレンタカーを運転して伊藤さんと店に現れ、その後2人を刺したとみられる。
レンタカー店の関係者によると、山下被告が借りた車には手錠や金属バット、ハンマーが残されていた。事件直後にこれらを確認した関係者は「人を脅す道具という印象だった」と語る。ハンマーの柄は1メートルほどあったという。
山下被告は6月28日、「普段使っている車が故障した」と初めて店を訪れ、乗用車を借りた。保証人は義兄としていたが、住所や連絡先は虚偽だったという。
レンタル期間は当初1週間だったが、事件2日前の7月4日に店を訪れ、1週間延長した。手続き中は店内の犬をなでるなど落ち着いた様子だったといい、関係者は「延長手続き後に、事件につながる何らかのトラブルがあったのだろうか」と振り返った。
(毎日新聞の記事から引用)
前回、当ブログで書いたように死刑の求刑が想定される事件だけに、警察・検察とも慎重に捜査を進めているのでしょう
上記の記事によれば、手錠や複数の凶器を用意し、犯行に使用したククリナイフも2本所持していたのですから、「殺す気満々」だったと思われます。なぜか上記の記事では、「人を脅す道具という印象だった」とする関係者の談話を引用していますが(関係者の印象など、どうでもよいのですが、記者はなぜかその談話に惹かれたのでしょう)
凶器を準備していた事実は犯行の計画性を立証します。日本の刑事裁判では「計画性」を重視し、衝動的な殺人より計画的な殺人を重く罰する傾向があります。また、計画性の存在は、被告人が明確な殺意に基づいて殺害を準備していたわけで、「殺すつもりはなかった」などの弁明は退けられますし、「精神障害でわけのわからない状況で犯行に至ったから無罪にしろ」といった主張も退けられます
いずれ裁判が始まり、山下被告の言い分も明らかになるのでしょう。が、2人の命を奪うほどの理由・事情があったのか大いに疑問です
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