長野銃撃事件 ４人殺害の被告に死刑判決
２年前、散歩中の女性２人をナイフで刺殺し、駆けつけた警察官２人をハーフライフルで射殺した青木政憲被告（３４）に、長野地裁は求刑通り死刑判決を言い渡しています
青木被告には完全な責任能力があったとの判断です
2023年5月、長野県中野市で住民の女性2人と警察官2人が殺害された事件で、殺人の罪などに問われている青木政憲被告（34）の裁判員裁判の判決公判が14日午後1時半から開かれ、長野地裁は主文を後回しにして、判決理由などを読み上げ、被告に「死刑」を言い渡しました。
中野市の農業・青木政憲被告（34）は、中野市江部で2023年5月、散歩中の住民の女性2人と駆けつけた警察官2人をナイフや猟銃で殺害したとして殺人の罪などに問われています。
裁判では、被告の「責任能力」が主な争点になっていて、検察側は「他に類をみない悪質な犯行で、妄想症を考慮しても死刑を選択することはやむを得ない」などとして、死刑を求刑。
これに対し、弁護側は「被告は妄想に支配され、善悪の判断力が著しく低下した心神耗弱の状態だった」として死刑を回避するよう求めました。
黙秘を続けた青木被告は結審の前には「私は異次元の存在から迫害を受け、人を殺して死刑になるために来た」などと述べていました。
裁判員裁判の判決公判が14日午後1時半から開かれ、長野地裁は主文を後回しにして、判決理由などを読み上げ、被告に「死刑」を言い渡しました。
（長野放送の記事から引用）
青木被告は実家の近くを散歩していた２人の女性が自分の悪口を言っている、と思いこんで犯行に至ったわけですが、それ以前から刃物を購入して準備しており、散弾銃やハーフライフルといった銃も所有許可を得て所持していました。実際、どこまでが計画的な犯行であったのか議論のあるところですが、おそらくは「いつか（誰かを）殺してやる」との思いが根底にあり、凶器を準備していたものと推測されます
また、何をもって「完全な責任能力」と判断するかも議論のあるところですが、青木被告は被害妄想を抱えながらも日常生活は支障なくこなせており、妄想に支配されて検討識を失ってはいなかったと裁判官は判断したのでしょう
２人の女性を殺害した後、遺体を移動させて隠そうとしたり、駆けつけた警察官を射殺する行動も犯行の発覚を隠す狙いがあっての行動で、自身の判断に基づいて動いていたと裁判官は受け止めたに違いありません（青木被告は天の声に指示されとか、電波に操られた上での行動とは主張していません）
被告弁護人は控訴するかもしれませんが、青木被告は自らの判断で控訴を取り下げる可能性があります。裁判でこれ以上わちゃわちゃするより、早く死刑になって終わらせたいというのが本音かもしれません
あるいは青木被告の両親が自責の念から心中するのではないか、との懸念があります。親戚の方が付き添っていればよいのですが
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