ニセ教員免許で採用　福岡県須恵町: 夾竹桃日記

2025年10月14日

ニセ教員免許で採用　福岡県須恵町

福岡県須恵町の町立中学校で補助教員として採用されていた人物が、ニセの教員免許のコピーを提示していたと発覚し、逮捕されています

正式な教員採用であれ臨時雇いであれ、必ず原本である教員免許の提出と確認が当然であり、コピーの提出で済ませるという教育委員会の採用事務はあり得ません。原本を紛失して手元にないと言うなら、教員免許の再発行申請を本人にさせ、その上で採用手続きを行うべきです

さらに履歴書も提出しているはずですから、過去に務めていた学校に照会をかけ、勤務態度など問題はなかったのか確認するべきでしょう

そのような確認を怠り、ニセ教師を採用していたのですから呆れて言葉もありません

須恵町教育委員会は事務局の職員数も少ないため、課長あたりが片手間に採用事務も担当していたのかもしれず、チェックができなかった可能性も考えられます

福岡県須恵町の町立中学校で補助教員として勤務する66歳の男が、採用時に偽造された教員免許の写しを提示したとして13日、逮捕されました。男は「間違いありません」と容疑を認めています。FBSが調べたところ逮捕された男は、教員免許を巡ってこれまでに何度も逮捕されていたことが明らかになりました。なぜ不正は見抜かれなかったのでしょうか。

■竹原侑記者

「捜査員たちに連れられてフードを被った男が車に乗り込みます。」

13日朝、福岡県宇美町の自宅から任意同行された近藤正仁容疑者（66）。ことし1月、福岡県須恵町立中学校の補助教員の採用試験を受けた際、偽造された教員免許の写しを提出したとして逮捕されました。

近藤容疑者はこれまでに何度も、教員免許を巡って逮捕されていたといいます。今回、発覚の理由は。

きっかけは保護者からの相談

須恵町教育委員会によりますと、近藤容疑者はことし4月に会計年度任用職員として採用され、町立中学校で働き始めましたが。

『掃除している姿がエロいね』

女子生徒に対する性的な発言があったと聞いた保護者がインターネットで近藤容疑者の名前を調べ、同姓同名の人物が「全国各地で教員免許の偽造などを繰り返している」とする情報を見つけたのです。

『先生は教員免許を持っていないのではないか』

保護者から連絡を受けた町教委が聞き取りを行ったところ、近藤容疑者は「教員免許の原本は持っていない」と話したといいます。町教委は警察に相談し、捜査が進められていました。

（以下略。福岡放送の記事から引用）

近藤容疑者がこれまでに幾度もニセの教員免許で各地の学校に採用されてきたのですから、どこの教育委員会もコピーされたニセの教免免許で簡単に騙されていたのでしょう

いずれも「今、手元に原本の教員免許がないのでコピーでいいですか？」と問われ、「じゃあ、後で原本を見せてください」などと手続きを省略してしまったものと考えられます。まずは原本を提示できないのなら採用は見送るべきであり、不正を疑う必要があります。少なくとも教員として採用される希望を持つ者であれば、原本を紛失しても即再発行の手続きをするのが当たり前で、その手続を怠っているルーズな人物を採用するのは大間違いです

このような怠慢が許されるなら教育委員会制度など廃止してしまえ、と言いたくなります

これが補助教員ですから弊害は少ないものの、ニセ免許のニセ教員だった場合は生徒が受講した授業の単位が無効となりますので、冬休み期間返上で授業をやり直す必要が生じ、生徒たちにとっても負担となります。採用事務を担当した課長が厳重注意処分くらいで済ませられるミスではありません

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