芥川賞作家をトランスジェンダーと暴露した市議その後

甲府市議会議員で無所属の村松裕美議員は、芥川賞受賞作家李琴峰さん(台湾出身)を男性なのに女になりすましている人物、だと攻撃したために李さんから訴訟を起こされています
村松議員は「女性の安全安心、尊厳を守る」と主張し、いわゆるトランスジェンダーを排斥しようとの考えが根底にあります。要はトランスジャンダーという存在そのものを嫌悪し、認めず、受け入れたくもないと
ただ、李さんが甲府の温泉(女湯)に入っている村松議員のところへ侵入したわけでもなく、村松議員を直接おびやかした事実はありません(それどころか全く接点がなかったはずです)
なので、村松議員が李さんを執拗に攻撃する理由など存在しないのであり、誰でもよいからトランスジェンダーの人物を槍玉に挙げたいだけなのでしょう
甲府市議会では政治倫理審査会を開き、村松議員による弁明を求めたところですが、村松議員は9月の審査会をドタキャンしています。自身の言い分を補足する資料など審査会の場で配布することを要求したところ、「真偽不明の資料・文書は配布できない」と拒否されたためです。おそらくトランスジェンダー=悪、という資料でも配るつもりだったのでしょう
さらに10月の審査会には村松議員が弁明書を提出したものの、審査会は弁明書が不適格ものだからと採用できないとの判断を下しています


甲府市の市議会議員が芥川賞作家のトランスジェンダーを暴露した問題で甲府市議会の政治倫理審査会は市議が提出した弁明書を採用しないと結論付けました。
甲府市議会の村松裕美議員はSNSで芥川賞作家の李琴峰さんがトランスジェンダーだと暴露して提訴され、甲府市議会は政倫審=政治倫理審査会を設置して村松市議の行為などを審議しています。
村松市議は政倫審に「弁明書」を提出しましたが、審査会は「弁明書の内容は訴訟に影響しないことを求めるもので性別を暴露した背景などがわからない」などとして弁明書を採用しないと結論付けました。
また、10日の会合では出席したほとんどの委員が村松市議の行為は「情報発信は公人としての自覚と責任を持って行うこと」「議員の品位と名誉を損なう一切の行為をしないこと」などを定めた市議会の政治倫理規定に違反すると指摘しました。
(テレビ山梨の記事から引用)


弁明書がいかなる内容だったか把握できないのですが、李さんから損害賠償を求める裁判を起こされているため弁明書そのものを非公開とするよう政治倫理審査会に求め、民事裁判での不利な証拠になるのを防ごうという意図を前面に出したものだったのでしょう
民事訴訟の勝敗はまだ不明ながら、村松議員側に李さんを攻撃する正当な理由はなく、村松議員が李さん側から何らかの権利侵害を受けたわけでもなく、どう考えても村松議員に勝ち目はありません。せいぜい、李さんがトランスジェンダーである事実は中国(台湾も含めて)では周知の時事であり、それを伝聞としてSNSに転載しただけだから責任はない、と言い逃れるしかなさそうです。裁判所がその主張に同意するとは思えませんが
話は逸れますが、村松議員はコロナウィルス予防ワクチン接種にも反対を唱えています。こどもたちがコロナウィルス予防ワクチン接種によって死亡していると強調し、ワクチンの危険性を訴えています
ただ、コロナウィルス予防ワクチン接種で不幸にして亡くなられている方の中には、アナフィラキシーショックで死亡したケースも含まれます。これはワクチンそのものの問題ではなく、注射によるショック症状が原因です。なので、インフルエンザ予防のワクチン接種でもはしか予防のワクチン接種でも起こり得るもので、ことさらコロナウィルス予防のワクチンを敵視するのは誤りです
自分もコロナウィルス予防ワクチンを7~8回は接種していますが、副反応で死んだりはしていませんし、遺伝子を改造されたり人格を乗っ取られたりしていません(多分)
村松議員のようにコロナウィルスにまつわる陰謀説・風説を流布する人物は信用できません

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