宝塚ボーガン殺人 「罪の意識はまったくない」
兵庫県宝塚市の自宅で家族ら4人をボーガン(クロスボウ)で撃って殺傷したとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた野津英滉被告(28)の裁判員裁判が続いています。これまでの3回の公判で野津被告が語った内容など、取りまとめて書きます
10月2日の第3回公判では裁判員からの「罪の意識はありますか」との質問に、野津被告は「まったくありません」と答えています
2020年、兵庫県宝塚市の住宅でボーガンで親族4人を撃ち3人を殺害したほか、1人に大けがをさせた罪に問われている28歳の被告の裁判員裁判は9月30日、被告人質問が行われ被告は「自分が死刑になるためには3人以上を殺さないといけないので殺害した」と述べました。
宝塚市の無職、野津英滉被告(28)は、2020年6月、自宅で親族4人を次々とボーガンで撃ち、75歳の祖母と47歳の母親、それに22歳の弟の3人を殺害したほか、55歳の伯母に大けがをさせたとして殺人と殺人未遂の罪に問われています。
0日午後から行われた弁護側の被告人質問で、被告は家族への不満がどうだったのか聞かれると、しばらく沈黙したあと、「家族へのストレスはたまっていくし、解決することも納得させることもできなくなった」と述べました。
そのうえで死刑になることを決意し、「自分が死刑になるためには3人以上を殺さないといけないので殺害した」と答えました。
最後に弁護側から現在の心境として事件を起こした後悔があるか聞かれると「ありません」と答えたうえで、「早く死刑になりたい」と述べました。
(NHKの記事から引用)
ただ、凶器にボーガンを選んだ理由として、「最初はナイフを使おうと思っていたが、人が人を殺めるということへの抵抗感からクロスボウ(ボーガン)に切り替えた」と公判で語っています
野津被告の「抵抗感」が殺人への躊躇や畏怖を指し示すのか、あるいはナイフだけでは複数人を殺害するのが難しいという犯行遂行上の危惧を指すのか、よく判りません。通常なら前者の殺害を躊躇う気持ちだと解釈するところですが
実際、野津被告は購入したボーガンで試し打ちをし、十分な殺傷能力があると確認した上で犯行に及んでいるわけで、必ず複数人を殺害するという強い殺意に駆られ計画的に準備し実行したと推測されます。そこに親族殺害を躊躇う気持ちがあったと認めるのは難しいはずです
それでもなお、野津被告が母親に対してなぜ強い殺意を抱くに至ったのか、報道では十分確認できないままであり、もどかしさがあります
母親は野津被告と別居しており、野津被告は祖母と暮らしていましたので、何かしらの葛藤、対立、憎悪がそこにあったものと考えられます。また父親の話が出てきませんので、両親が離婚しているものと推察されるのですが、報道では何も判りません
さて、裁判の行方について考えると、裁判官及び裁判員の判断次第にはなるものの、検察の死刑求刑に対し、責任能力の一部を欠いていたとして無期懲役判決を言い渡すのかもしれません。しかし、野津被告が無期懲役刑に耐えられるとは思えないので(死刑になりたい、死にたいと繰り返しているため)、刑務所に収監された後、自殺を図る可能性があるでしょう
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