化粧品会社社長のパワハラ 女性社員が自殺

女性にとって化粧品メーカーは特別な存在なのでしょう(男の自分には判りません)
女性タレントでも「化粧品メーカーのCM」に起用されるのは宿願であり、誰もが羨む仕事と耳にしたことがあります。昔はカネボウと資生堂の二強対決で、コーセーだとワンランク下という扱いだったと記憶しています。が、現在はさまざまな化粧品メーカーが台頭し、他方で資生堂が落ち目を迎え、以前にもまして厳しい競争が展開されているようです
厳しい業界ではありますが、化粧品メーカー勤務というのも若い女性にとっては憧れなのでしょう
しかし、D-UPのブランドで売る化粧品メーカー「ディー・アップ」で若い女性社員が社長のパワーハラスメントを受け、自殺に追い込まれるという悲惨な事件がありました


“自殺の原因 社長のパワハラ” 1億5000万円支払いへ 遺族は
化粧品メーカーで働いていた新入社員の女性が自殺したのは社長のパワハラが原因だと遺族が訴えたのに対し、東京地方裁判所は調停の結果、会社側が責任を認めて謝罪し、1億5000万円を支払うとする決定を出しました。
決定には、社長が辞任するという異例の内容も盛り込まれました。
遺族の弁護士などによりますと、東京・港区に本社がある化粧品メーカー、「ディー・アップ」に2021年4月に入社した里実さんは、この年の12月、社長との面談で長時間にわたって「大人をなめるなよ」などと叱責され、うつ病と診断されて休職したということです。
その後、里実さんは自殺を図り、意識が戻らないままおととし25歳で亡くなり、両親は社長のパワハラが原因だと主張して、会社と社長に賠償を求める訴えを起こしました。
裁判は調停の手続きに移行し、9日、東京地方裁判所の松下絵美裁判官は、会社側が社長のパワハラが自殺につながったことを認めて深く謝罪し、1億5000万円を支払うとする決定を出しました。
また、決定には、社長が辞任するという異例の内容が盛り込まれ、会社によりますと10日付けで坂井満社長が退任しました。
決定は双方が異議申し立てをせず確定しました。
会見で里実さんの姉は「生きている間に社長に謝ってほしかったです。里実は頑張り屋さんで、好きなことに一生懸命でした。頑張っている人を潰すようなことはやめてほしいし、温かく見守る社会になってほしいです」と話していました。
「ディー・アップ」 坂井社長が退任したこと明らかに
「ディー・アップ」は会社のホームページにコメントを発表し、「亡くなられた元従業員とご遺族に対して衷心よりおわび申し上げます」と謝罪した上で、10日付けで坂井満社長が退任したことを明らかにしました。
そして、再発防止に向けて▽ハラスメント防止規定の見直しや、▽管理職や全社員向けの研修の実施、▽社外の相談・通報窓口の開設など必要な措置を講じるとして、「社内体制や職場環境の見直しと改善に取り組んでまいります」としています。
(以下、略。NHKの記事から引用)


NHKが配信しているニュースとしては異例の長文であり、引用したのは半分ほどです
25歳で自殺に追い込まれるという、心が痛くなる出来事です。刑事告訴してもよいのではないか、と思うほどです
が、遺族が会社側と和解する選択をしたのですから、部外者があれこれ言うべきではありません
会社そのものの規模が不明ですが、コンプライアンス担当者とかハラスメント相談窓口など、会社内には用意していなかったのでしょう。ましてや小さな会社では社長の権限が強く、社長の言動をたしなめられる役員が誰もいないケースもあります
ただ、本件の場合、ディー・アップは化粧品メーカーであり、商品を購入するのは女性です。女性社員を自殺に追い込むような会社と知れ渡ってしまえば大きなイメージダウンとなります。1億5千万円を払っての和解には、会社側の都合が大きく作用したと思われます。つまりは早急に和解を成立させるとともに社長を退任させないと、会社が傾く危険があったわけです
本件以外にもパワーハラスメントやセクシャルハラスメントに悩み、退職に追い込まれるケースは多くあり、ほとんどは被害者が泣き寝入りしている可能性があります。「うちの会社は体育会系だから」などとパワーハラスメントを容認しているようでは、いずれ新入社員が集まらなくなり、経営が成り立たなくなる時代が来るものと思います

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