宝塚ボーガン殺人 事件から5年を経て公判再開

2020年6月に宝塚市で野津英滉(ひであき)被告は祖母、実母、実弟をボーガン(クロスボー)で殺害し、伯母にも重傷を与えたとして起訴されていました。野津被告の裁判は2022年に開始される予定となっていましたが、被告の精神状態が悪化したとの理由で取り消されており、そのまま公判が開始されずに精神障害を理由に起訴が取り消されて決着するものと思っていました
しかし、今年9月25日から神戸地裁にて裁判員裁判が始まると報じられています
3人を殺害し、1人に重傷を負わせた事件ですから死刑の求刑が考えられる事件ですが、弁護側は被告の責任能力を争点にすると予想され、難しい判断が求められる展開になるのでしょう

兵庫県宝塚市の民家で2020年6月、男女4人がクロスボウ(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件で、殺人と殺人未遂の罪で起訴された無職の男(28)の裁判員裁判が9月25日に神戸地裁で始まることが13日、地裁への取材で分かった。期日は一度、22年10~11月に指定されていたが、男の心身の不調を理由に取り消されていた。事件発生から5年を経てようやく公判開始のめどがたち、殺害に至る経緯や動機を巡る審理が注目される。
期日は、9月25日の初公判から10月31日の判決まで計7回。関係者によると、責任能力の有無が主な争点になるとみられる。
起訴状によると、20年6月4日午前、自宅で祖母=当時(75)=と弟=同(22)、母=同(47)=の頭部にクロスボウの矢4本を発射して殺害し、伯母(54)の首にも矢1本を撃って骨折などの重傷を負わせたとされる。
神戸地検は起訴前、男の鑑定留置を実施。結果は明らかにしていないが、「証拠から刑事責任能力が問えると判断した」とし、21年1月に起訴していた。
起訴後は裁判所と検察官、弁護人が争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きを開き、公判期日を22年10~11月に指定したが、男の心身の状態が悪化したため手続きを停止。治療を続け、公判を受けられる状態に回復したとみられる。
クロスボウはボーガンとも呼ばれ、20年7月には神戸市兵庫区で女が当時の夫を撃つなどした殺人未遂事件が発生。これらの事件を受け、クロスボウの所持を原則禁止し、都道府県公安委員会の許可制とする改正銃刀法が22年3月に施行された。
(神戸新聞の記事から引用)


事件から5年が経過し、犯行当時の野津被告の精神状態がどうであったのか、刑事責任を問えるのか、裁判官も裁判員も頭を悩ますものと思われます。当然、現在の野津被告の精神状態は事件当時と異なっています
検察としては精神状態を考慮し、心神耗弱状態を認めた上で死刑を回避し、無期懲役を求刑するのが一番可能性が高いのかもしれません
野津被告は中学生時に引きこもりとなり、その後は神戸市内の私立高校に進学。学校に通いながらガソリンスタンドでアルバイトを続けていたそうです。その後、大学に進学して再び引きこもりとなり、家族間で会話もなく険悪な関係になったと報じられています。ただ、引きこもり=精神障害と決めつけられませんので、公判で明かされる精神鑑定結果が注目されます

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