JA京都の会長 8億円脱税で摘発

コメの値上がりを巡って農協の役割が疑問視される中、JAグループ京都の会長を務める中川泰宏とその親族企業が巨額の申告漏れをしていたと摘発され、重加算税を含む約5億円が追徴されたと報じられています
1人の人物が長年、各地のJAグループのトップを務め、ボス化するケースは珍しくありませんし、弊害も多々あります
先だってのコメ騒動では、各地のJAグループ会長が「コメが安すぎた。値上がりは当然」と発言して顰蹙を買う場面もありました。政府の備蓄米放出にあたっては、競争入札となった第1回目でその9割をJAグループが買い占め、市場に出回らないようにする(既存の銘柄米が値下がりするのを防ぐ目的)措置を取り、批判を浴びました
自民党の政治家の多くがこうした地元JAの幹部たちとズブズブの関係なのでしょうから、農協改革が進まないのも当然です


JAグループ京都(京都市)の中川泰宏会長(73)と、中川氏の親族が経営する複数の会社が大阪国税局の税務調査を受け、2024年ごろまでの7年間で、計約8億円の申告漏れを指摘されたことが関係者への取材で判明した。うち約3億円が中川氏に対する指摘だった。国税当局は、主にJAグループ京都側が発注した工事を中川氏のファミリー企業が受注し、ファミリー企業から中川氏に資金が渡っていたと判断した。
グループは全国レベルの中央組織と、都道府県単位の中央会、市町村に根を張る地域農協からなる。中川氏は中央組織のJA共済連経営管理委員会副会長、JA全農経営管理委員の要職にある。また、地元のJA京都中央会(京都市)の会長を27年にわたって務め、現在も京都府内の五つの農協でつくるJAグループ京都(組合員約14万人)のトップに立つ実力者だ。
申告漏れのうち、約5億円については悪質な仮装や隠蔽(いんぺい)があったと指摘されたといい、農協組織のガバナンス(統治)体制のあり方が議論になる可能性がある。
中川氏の親族が役員を務める複数のファミリー企業は、JR京都駅近くの「京都JA会館」を解体して建て替えた「京都JAビル」(20年完工)をはじめ、JAグループ京都側が所有する建物の工事を複数手掛けた。
関係者によると、ファミリー企業は取引先に依頼して偽の領収書を発行してもらい、外注費を払ったように装うなどし、約5億円の所得を申告していなかったとしている。中川氏は主にファミリー企業から計約3億円を受け取ったとされ、国税当局は中川氏の所得に当たると判断した模様だ。
中川氏とファミリー企業の申告漏れの総額は約8億円に上り、国税当局は重加算税を含む約5億円を追徴課税したとみられる。
(以下、略。毎日新聞の記事から引用)


中川氏は申告漏れを不服とし、裁判で争う構えです。しかし、国税不服審判所で行われる審判では、国税庁側の勝率が95%という状況ですからひっくり返すのはほぼ不可能でしょう
また、本件はJA京都の職員が中川会長の不正利得を暴く目的で、水増しされた請求書と本来の請求書のコピーなど証拠を用意した上で、税務署に告発したものと考えられ、税務署が十分な根拠を持って税務調査を実施した結果、と思われます
依然として中川氏はJA京都会長の地位に留まるつもりのようで、反省など微塵もないのでしょう

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