琵琶湖バラバラ殺人 服役中の杠受刑者は再審準備

昨日取り上げた琵琶湖バラバラ殺人の続きです
知人を殺害して遺体をバラバラにし、琵琶湖につながる用水路に遺棄したとして、杠共芳受刑者は懲役25年の刑が確定し岡山刑務所に服役しています。そこで今度は17年前の未解決事件(男性の遺体がバラバラに切断され、琵琶湖周辺に遺棄されていた件)で、杠受刑者の関与が浮上し、殺人罪で起訴されるに至りました。遺体損壊や遺体遺棄については時効が成立していますので、時効が廃止された殺人罪での起訴となっています
杠受刑者は懲役25年の判決が確定したのを不満とし、再審の準備を進めていたと判明しています。クラウドファンディングで資金を集める手法で、目標金額50万円に対しそれを超えるお金が既に集まっています


滋賀県の琵琶湖岸で平成20年に川本秀行さん=当時(39)=の切断遺体が発見された事件で、滋賀県警は28日、殺人の疑いで逮捕された杠(ゆずりは)共芳容疑者(74)を送検した。県警は27日、別の事件で岡山刑務所に収容されていた容疑者を逮捕したが、認否を明らかにしていない。
容疑者は30年に滋賀県内で別の男性=当時(69)=を殺害し、切断した遺体を排水路などに捨てたとして同年逮捕。令和3年に懲役25年の判決が確定したが、冤罪を主張していた。平成7年の大阪市小6女児焼死事件で服役して再審無罪となった母親、青木恵子さん(61)に身元引受人になってもらい、支援者らと再審請求の準備を進めていた。
県警によると、同県近江八幡市や東近江市などの琵琶湖岸の計6カ所で平成20年5~6月、遺体の一部が見つかった。県警は殺人事件と断定し、身体的特徴が一致したことなどから30年に遺体を川本さんと特定。昨年12月末までに延べ5万6千人の捜査員を投入し、捜査していた。
(産経新聞の記事から引用)


「冤罪だ」との主張を耳にすると、再審請求のためにお金を出そうという人が世の中には少なくない数、存在するのでしょう。その善意を疑ったり、揶揄するつもりはありません
しかし、杠受刑者の事件はいかにも筋が悪い、と自分には映ります。そして再審請求する中川さん殺害事件とは別に、今度は17年前の川本さん殺害の容疑がかかっています。杠受刑者はこの2件の殺人で、「自分はやっていない」と主張するのでしょうが信用できるのか?
さらに杠受刑者が以前経営していた焼き肉店の排水管から、身元不明の人骨の一部が発見されたとも報じられており、3件目の殺人事件が疑われています。身元が特定されないと起訴に持ち込むのは難しく、立件されるかどうかは判らないのですが
上記の青木恵子さんは大阪市女児焼死事件で一旦は犯人として無期懲役判決を受けたものの、その後再審で無罪判決が出た人物です
当ブログでも取り上げたように、青木さんはこどもを焼死させた疑いは晴らしたわけですが、実際は同棲相手の男性に当時小学生だった自分の娘を差し出し、セックス相手をさせていたと明かされており、人の親としてどうなのかと思われる人物です
現在、青木さんは冤罪事件の再審を進める活動に取り組んでおり、その善意は疑うべきではのでしょうが、自分は首を傾げてしまいます

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