父親から性的暴行 法廷で被害を証言

性犯罪ばかり取り上げている…ブログに書いたばかりですが、またも性犯罪事件の裁判です
父親から繰り返し性的暴行を受けたとして父親を告発した女性が法廷に立ち、被害の状況を証言しています
被害者は父親の罪を問うため、敢えて自ら実名で裁判を行う選択をし、記者会見でも自分の顔を出してこれまでの経緯を語っています
そうまでしないと、彼女自身が納得できないのかもしれません
彼女の祖母は「身内同士で裁判をやっても何も良いことはない。金はいくらでも払うから刑事告発はするな」と言って諌めたそうです
身内の恥を晒すのを何より恐れ、孫娘の被害には何の心配りもせず金で黙らせようという祖母や親戚の態度に、彼女はいたく失望したのでしょう
であるからこそ、自ら実名を明かして裁判に臨んでいます


当時高校生の長女に性的暴行を加えたとされる父親の第2回公判が11日開かれ、性被害を受けた長女が、初めて性的暴行を受けたときは「絶望的、終わったな…人生が終わったと感じた」と振り返りました。
当時高校生だった長女に性的暴行を加え準強姦の罪に問われているのは、富山県黒部市の無職、大門広治被告(53)です。
起訴状などによりますと大門被告は、2016年8月ごろ、当時高校生だった長女に、抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えたとされています。
長女の福山里帆さん(25)は、これまで実名を出し被害を訴えていて、11日午前10時から富山地裁で始まった第2回公判で証言台に立ちました。
このなかで福山里帆さんは、検察側の質問に対し、初めて性的暴行を受けたとき「絶望的だな、終わったな…人生が終わったなと感じた」と当時の心境を振り返りました。
■『妹が起きるかもれないね』承諾するしか…
また2回目の暴行を受けたときは、妹が寝ている前で体を触ってきて「妹が起きるかも知れないね」などと言われ、性的暴行を承諾しなければ妹に危害が及ぶかもしれないと思ったと証言しました。
これまでの裁判で、大門被告は娘との性行為は認めた一方「逆らえない状態ではなかった」と起訴内容を一部否認し、無罪を主張しています。
(チューリップテレビの記事から引用)


被告である父親の言い分は、「娘も性行為に同意していたのだから犯罪ではない」というもので、いわば娘を強引に共犯に仕立てるようなものです。これほど身勝手な言い分はないでしょう
なぜ父親が自分の娘に手を出したのか、語るつもりもないのでは?
男性は射精すればそれで終わりです。その後のことなど何も考えません。ですから、娘が悩んだり苦しんだりしているのに気づきもしませんし、気づいたところで何もしないでしょう。理解もなく、共感もなく、むしろ自身の誤った行動を暴露され、逮捕され、世間の晒し者になったと腹を立てている、とも想像できます
この裁判を通じて、大門広治被告は自身の罪と向き合う気などさらさらないのでしょう
被害者里帆さんは示談にも応じるつもりはなく、ただ父親に実刑を科し、その罪を形にしたいのだろうと推測します
過去の性被害で物的証拠もないから無罪になる、と大門被告が考えているのなら大間違いです。里帆さんが被害状況を克明に記憶しており、それを証言すれば裁判官も被害者の申し立てに分があると判断します

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