みちのく記念病院事件 佐々木被告は懲役17年の判決
病院内での殺人を隠蔽した「みちのく記念病院」の事件について、そもそもの発端である佐々木人志被告による犯行を取り上げます
佐々木被告は「人を殺せば病院から出られる」との動機を語っています。アルコール依存症の患者であり、勝手に病院外へ出れないよう閉鎖病棟に入院させられていたのでしょう。また「病院から出たい」との理由は、「外に出て酒が飲みたい」との欲求と表裏一体だったかもしれません
2024年6月の求刑公判について報じた記事を引用します
去年3月、八戸市内の病院で男性に暴行を加えて殺害した罪に問われている元入院患者の裁判で、検察は「強固な殺意に基づく残酷な犯行だ」などとして懲役18年を求刑しました。
一方、弁護側は心神喪失の状態にあったとして無罪を主張しました。
住所不定の無職、佐々木人志被告(58)は去年3月、八戸市にある「みちのく記念病院」で、同じ病室に入院していた当時73歳の男性に対し、顔を歯ブラシで突き刺すなどの暴行を加えて殺害したとして殺人の罪に問われています。
これまでの裁判で検察側は「被告は病院生活に嫌気がさし、逮捕されれば病院を出られると考えた」と指摘したのに対し、被告側は起訴された内容を認める一方、精神障害があり心神喪失の状態だったとして無罪を主張しています。
青森地方裁判所で17日、開かれた裁判で、検察は「殺人を犯してでも病院から出たいという発想には障害が影響しているが、幻聴や幻覚の症状はなく、正常な心理に基づく犯行で十分な責任能力があった」と指摘したうえで「強固な殺意に基づく残酷な犯行で、生命軽視の姿勢も甚だしい」などとして懲役18年を求刑しました。
一方、被告の弁護士は「善悪の判断や行動を思いとどまる能力が欠けていた」などとして改めて無罪を主張しました。
裁判は17日ですべての審理が終わり、来月1日に判決が言い渡される予定です。
(NHKの記事から引用)
被害者男性も同じ病室のベッドにいて、暴れるなどの反応があったため当時は両手をベッドに拘束されていた、と明らかになっています
死亡後、遺族に対する説明では「ちょっと転んじゃって…」との話だったそうですから、デタラメにもほどがあります。ベッドに拘束されている患者が転ぶなどありえません。ちなみにこの殺害行為があった後、病院スタッフは直ちに主治医(今回逮捕された石山哲容疑者)に連絡を入れていますが、直ぐには病院に姿を見せなかった、とも報じられています。さらに、「肺炎」との死亡診断書を書いた医師は「みちのく記念病院」の勤務医ではなく、認知症の疑いで病院に入院中の患者=医師だったと判明しています
話を裁判に戻します
弁護側は「被告は非社会性パーソナリティー障害の影響で善悪の判断ができなかった」とし、心神喪失状態であるから無罪とすべき、と主張しました
ただ、この非社会性パーソナリティ障害とは人格障害であり、社会適応能力を著しく欠く状態とされますが、刑事裁判ではいわゆる精神障害とは別扱いになります。なので、直ちに心神喪失が認められたりはしません
裁判官は「同障害は性格や人格の偏りに過ぎない」と退け、懲役17年の判決を言い渡しています
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