江戸川区中学教師 殺人で懲役25年求刑

2023年2月、東京都江戸川区の住宅で契約社員の山岸正文さん(当時63歳)を殺害したとして、殺人と住居侵入の罪に問われた江戸川区立中学校教諭(現在は起訴休職中)の尾本幸祐被告(38)に対し、東京地検は懲役25年を求刑しています
実質は金目当ての強盗殺人なのでしょうが、山岸さん宅から何が盗まれたのか特定できなかったため、殺人と住居侵入で起訴したのでしょう


おととし、東京・江戸川区で男性を殺害した罪などに問われている中学校教諭の男に対し、検察側は懲役25年を求刑しました。
江戸川区立中学校教諭の尾本幸祐被告(38)はおととし2月、区内の住宅に侵入して住人の山岸正文さん(当時63)を刃物のようなもので切りつけ、殺害した罪などに問われています。
尾本被告は初公判で「身に覚えがありません」と述べて、無罪を主張しています。
きょうの裁判で検察側は、血だらけで見つかった被害者の左手に尾本被告の血のついたマスクがかかっていたことなどを挙げ、「被告人が犯人でないと仮定するなら、このようなことが偶然起こることはありえない」と指摘しました。
このマスクについて尾本被告は被告人質問で、「事件とは別の日に被害者の自宅に入った際に残してきたもの」と説明していましたが、検察側は「とってつけたような弁解としか考えられない」としました。そのうえで、「犯行は強固な殺意に基づく残忍極まりないものだ」として、尾本被告に懲役25年を求刑しました。
きょうの裁判では被害者の遺族が意見陳述し、「何ひとつ悪いことをしていないのに、なぜこんな残酷で、血だらけで死ななければならなかったのか。最後の言葉、様子を知りたい。被告人に本当のことを話してほしい」と述べました。
判決は今月28日に言い渡される予定です。
(TBSニュースの記事から引用)


事件があった時刻、尾本被告は自宅にいてトレーニングをしていた、と主張していますが、裏付ける証人はいません。この場合、例え家族の証言はあったとしても、親族の言い分は証拠として採用されないからです
つまり尾本被告は自身のアリバイを裏付ける証拠、証言を提出できないわけです
また、検察が犯行動機をギャンブル等で多額の借金があったため、と主張しているのに対し、弁護側は被告が教諭として就労しており、月々の給与で返済可能な借金だったと反論しています
ただし、尾本被告はギャンブルの借金だけでなく住宅ローンも抱えていたわけで、生活に余裕はなかったものと推測できます
どう考えても詰んだ状態であり、ここから無罪判決を勝ち取るのは不可能でしょう
怨恨による殺人なら懲役15年前後ですが、本件の場合は強盗でこそ立件されなかったものの、実質は強盗殺人ですから求刑も懲役25年となっており、検察は厳罰を科すべきと考えているのが判ります

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