いわき強盗殺人 木村進被告に無期懲役判決
福島県いわき市勿来町の住宅で２０２３年２月、小松ヤス子さん＝当時（８５）が殺害された事件で、強盗殺人容疑で起訴されていた木村進受刑者（別件の窃盗未遂事件で服役中）に対し、福島地裁郡山支部は無期懲役の判決を言い渡しています。判決公判そのものは２０２４年１１月にあったのですが、ブログで取り上げるのを失念していましたので、あらためて言及します
去年２月、いわき市の住宅で金品を奪うため８５歳の女性をハンマーで殴って殺害したとして強盗殺人の罪に問われた５３歳の被告に対し、福島地方裁判所郡山支部は「極めて危険で強固な殺意にもとづく犯行で、刑事責任は極めて重大だ」などとして無期懲役を言い渡しました。
無職の木村進被告（５３）は、去年２月３日、いわき市勿来町の住宅で、金品を奪うため住人の８５歳の女性の頭などをハンマーで何回も殴って殺害したとして強盗殺人の罪に問われました。
６日の判決で、福島地方裁判所郡山支部の下山洋司裁判長は、「家の中を物色するなどの行動を極めて短時間に的確に実行し、殴る行為自体もちゅうちょが見られない。強盗も辞さないとの計画の下でその準備をした上で訪れたものと認められ、殺害する際、金品を奪おうと考えていたと認められる」などと指摘し、強盗殺人罪が成立すると判断しました。
その上で、「金品を得るためなら、かつて恩を受けた被害者の生命を奪い取ることも辞さないという身勝手で利欲的な意思決定は強く非難されるべきだ。攻撃性が高い凶器で、頭を多数回殴打する極めて危険で強固な殺意にもとづく犯行で、命が奪われたという結果はあまりに重く、刑事責任は極めて重大だ」などとして求刑どおり、無期懲役を言い渡しました。
（NHKの記事から引用）
窃盗未遂事件で実刑（懲役２年で執行猶予がつかない）の判決を受け福島刑務所に服役していたのですから、窃盗未遂事件の前にも同様の前科があり、受刑歴があったものと推察されます。つまりは刑務所に入ったり出たりの人生だったのでしょう
木村受刑者はかつて小松さんの近所に住んでいたことがあり、顔見知りでした
公判で木村受刑者は、「小松さん宅に借りていた３千円の返済のため訪れると、既に何者かに襲われて瀕死で倒れており、パニックになって殴ってしまったほか、不審な人物がいないかそのまま室内を土足で探したため、盗んだ金品はない」と主張し、殺害については認めたものの何も盗んでいないと主張していました。このため裁判では金品を奪う計画があったかどうか、が争点でした
裁判長は現場の状況から、強盗を辞さないとの計画のもとに準備しており、資産家と知っていた小松さんから金品を奪おうと考えていたと指摘。木村被告の行動は不自然で一貫性がなく、「捜査段階からたびたび供述を変遷させ、その態度からは罪を免れようとする姿勢が強くうかがわれる」と、その主張を退けています
逮捕後、その場しのぎの言い逃れを重ね、供述がコロコロと変遷させたため裁判官から、「あんたの言うことは信用できない」とばっさり切って捨てられた格好です
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