金塊160キロ密輸で韓国人ら逮捕

金価格の高騰にともない金を日本に密輸し、消費税分を浮かせて差額を手にしようとする犯罪が繰り返されています
旅行客個人が1キロやそこらを持ち込み、小遣い稼ぎをしようとする犯行はいちいち報道されないのでしょう。報じられるのはいずれも大量に密輸を図ったケースです
関西空港で摘発されたのは、香港から化粧品との名目で輸入した貨物の中に金地金160キロを隠して持ち込んだものです。時価相当14億8千万円相当だそうですから、背後には犯罪組織が絡んでいるものと推測されます


香港から一度に約160キロ分の金地金(約14億8千万円相当)を関西空港に密輸しようとしたなどとして、大阪府警と大阪税関は9日、40~50代の韓国籍の男4人と日本人の男1人を関税法違反などの疑いで逮捕したと発表した。一度の押収量としては国内で過去2番目に多いという。
府警国際捜査課によると、5人はいずれも会社経営で、韓国籍の趙祥衍容疑者(55)=さいたま市見沼区=や吉本真治容疑者(53)=東京都台東区=ら。趙容疑者は黙秘し、吉本容疑者は容疑を認めているという。
逮捕容疑は共謀して昨年1月11日、香港から化粧品名目で関西空港に空輸した貨物の荷台の中に、金地金160枚(約160キロ分、約14億8千万円相当)を隠して密輸し、消費税など計約1億4千万円を免れようとしたというもの。税関での検査で発覚したという。
また、2023年11月~昨年1月4日、同様の手段で4回にわたり、金地金を計161枚(約15億3千万円相当)密輸したなどの疑いもある。これらは大阪市内の倉庫に運ばれた後、東京方面で買い取り業者に売られた形跡があるという。
5人は昨年10~12月に逮捕され、大阪地検堺支部が関税法違反の罪などで起訴したという。府警は、趙容疑者が香港の関係者から密輸出の連絡を受け、他の容疑者らに荷受けや売却の指示を出していたとみている。
財務省によると、昨年上半期に全国の税関で押収された金地金は計約937キロで、前年同期比で8倍超に急増。背景に新型コロナ後の入国規制の解除や金相場の高騰があるとみられ、大阪税関の担当者は「貨物や入国者を利用した密輸の取り締まりに一層注力したい」と話した。
(朝日新聞の記事から引用)


以前にも当ブログで取り上げたように、金地金などの密輸に関する罰金の額が引き上げられており、摘発されれば懲役刑に罰金が加わるため、割に合わない犯罪となります。特に本件のような大量密輸は犯罪組織が関与していると見られるため、軽い刑罰では済まされないのでしょう
今回逮捕されたのはおそらく組織の末端の人間であり、密輸に成功すれば報酬が手に入るとして請け負ったのかもしません。密輸に成功したため既に報酬は受け取っていると思われますが、数百万円の罰金を犯罪組織が建て替え払いしてくれるはずもなく、は自分持ちになるので収支はマイナスなのでは?しかも、懲役刑を受けて刑務所行きになります

(関連記事)
金塊密輸(6キロ)の韓国人2人を逮捕
釜山フェリー金塊密輸事件 金塊没収判決
金塊密輸事件 金塊は没収か?
韓国 「沈没船に金塊15兆円」詐欺で逮捕
中国 麻薬密輸で拘束の稲沢市議の死刑回避か
稲沢市議が麻薬所持で中国に拘束される
麻薬を運んだ日本人 インドネシアで終身刑
佐渡金山の世界遺産登録申請で韓国が激怒
週刊朝日「秀吉の埋蔵金」記事のうさん臭さ
秀吉の埋蔵金伝説
日本が中国から金6000トンを奪った」と書くメディア
「金の埋蔵量世界一は日本」と書く中国メディア