インドネシア女子留学生殺害 梶村被告の嘘

インドネシアから留学してきた女子学生を2023年8月に殺害した上でアパートに遺棄し、キャッシュカードを奪ったとして逮捕された梶村圭一郎被告の続報です
起訴はされたものの、まだ公判は始まっていません。検事調べの際に机を蹴り飛ばし、「首を獲ってやるからな」と検事を恫喝したため、公務執行妨害罪も追加で起訴となっています
この殺人事件とは別に、福島原発の除染作業員として就労していた際、「除染作業の手抜きを暴く」とのスクープを梶村被告は朝日新聞に提供していた、と判明しています。このスクープにより朝日新聞の記者は新聞協会賞を受賞していたのですが、取材の過程で梶村被告が事実ではない情報を記者に伝えていたと後日、暴露されています(朝日新聞側は正当な取材に基づく記事であり、虚偽の内容ではないと否定)
新聞協会賞はいわば記者としての勲章です。受賞した記者は新聞社のエースと見なされ、高い評価が得られます
以下、この件を取り上げた記事を貼ります。記事の中に登場する元作業員が梶村被告です


朝日新聞が平成25年度に新聞協会賞を受賞した福島第1原発周辺の「手抜き除染」の記事に「自作自演があった」と、8日発売の週刊新潮(10月16日号)が報じることが7日、分かった。
新潮の記事では元除染作業員が実名で「証言」。元作業員は、朝日の記者からプレゼントされたICレコーダーを使い、現場監督から不法投棄の言質を取ったとしている。記者が元作業員に行ったインタビューでも、事前に記者が渡したメモを読むように指示されたという。
さらに、新潮の記事によると、24年12月末に元作業員が環境省へ送った告発文は、実際は記者が指南して作成。記者が元作業員に実名を文書に書くよう求めるなどしたとしている。
朝日新聞広報部は産経新聞の取材に対し、告発文については「(元作業員が)文書を出す以前から、自ら環境省に告発する電話をかけている。文書を出したのも(元作業員の)意思によるもの。文書は、記者が元作業員から頼まれ、話を聞きながらパソコンでまとめた」などと説明。その上で「週刊新潮の記事は事実に反しており、当社と記者の名誉と信用を著しく毀損(きそん)する内容のため、同誌に対し厳重に抗議した」とコメントした。
(産経新聞の記事から引用)


梶村被告がネタを朝日新聞に持ち込んだのは、その見返りとしての報酬を期待したからでしょう。しかし、一般論として新聞記者は取材対象者に金銭を支払うことはしませんので、梶村被告はあてが外れたと失望したものと想像します。ただ、スクープをものにした朝日新聞記者は新聞協会賞という最高の栄誉を手にしており、憤慨した梶村被告は週刊新潮に「朝日の記事はデタラメ。オレが嘘のネタを提供した」と告発したのです
朝日新聞の女性記者もスクープを手にできるかもしれないと浮足立ち、梶村被告以外の第三者を取材し裏取りをする、という基本を忘れてしまったのかもしれません
また、こうして誠実そうな顔をして近づき、嘘を並べて人を騙し、最後に裏切るという行動が梶村被告の本質を表しているのだろう、と思います
インドネシア人留学生殺害から1年半も経過しており、来年には梶村被告の裁判が始まるのでしょう。おそらく現在でも殺害を否認し、無罪を主張し、裁判で争う構えでいるものと想像します

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