北九州市中学生刺殺　平原容疑者とは

事件を考える
平原政徳容疑者を特定してから警察は３日ほど行動確認を続けていた、と報じられています。刑事ドラマで見られる「張り込み」というものです
テレビのニュースでは、マクドナルドの店舗を出て北方向に逃げたと思われる犯人の足取りを警察が追っている、かのように報じていました
実際は容疑者のすぐ近くにまで捜査の手が伸びていたのに、そうと悟らせないよう（警察が容疑者を特定できていないと犯人に誤認させる狙いだったのか）、メディアをコントロールしていたのかもしれません
結果として容疑者を逮捕できたのですから、そうした捜査上のテクニックをとやかく言うつもりないのですが、事件を追いかけていた記者たちは騙された気分だったのでしょう
さて、記者たちの憤慨はともかく、逮捕された平原容疑者とはどのような人物なのか、に関心が向きます


NEWSポストセブンはこれまで、事件の約1年前から平原容疑者が騒音などの「迷惑行為」を起こし、警察に通報されていたことなどを報じている。家の外で爆竹を鳴らし、突然大声で叫ぶこともたびたびあったという。
平原容疑者は北九州市内の男子校の高校を卒業している。高校時代に容疑者と同じクラスだったという同級生は、近年の迷惑行為とは異なる印象を持っていたようだ。
「優しい男、という印象なんです。部活はバスケ部にいて、穏やかな性格っていう感じでした。目立たない印象というような報道があったけど、そこまでではない。やんちゃするタイプではないけど、明るいし、よく笑うんです。挨拶もしっかりできる。
ほかの学校の学園祭に一緒に行ったこともありました。僕が揉めたり取っ組み合いの喧嘩をした時には、止めてくれるような性格だったんです。『まあまあまあ』となだめる役というか。自分から喧嘩するようなタイプではない」
「顔つきもテレビで見たのとは全然違う」
近所の家に住んでいた平原容疑者は、自転車で学校に通っていたという。
「タバコは吸いよった。当時はみんな高校生でも学校で吸ってましたからね。事件を聞いた時は、最初は人違いだと思ったんです。まさかあいつが、みたいな。顔つきもテレビで見たのとは全然違うから、別人かなと思ったくらいで。
事件が起きてから同級生に会ったんですけど、彼が言うには、『最近離婚したか何かですさんでたんだ』と。それにしても、信じられません……」（同前）
平原容疑者は約7年前、車で約15分ほどの場所にあるアパートから現在の一軒家に引っ越している。アパートの所有者の男性も、「当時はトラブルなど全くありませんでした」と証言する。
「今から6年くらい前かな、このアパートに住んでたんです。私は建物の所有者で、管理は不動産会社に頼んでたんですけど、全く問題は起こってなかったんですよ。今回の事件で報道されている近隣トラブルとか迷惑行為みたいなのは、まったく私には伝わってこなかった。だから、ニュースを聞いて、びっくりしたんです。うちを退去して以降に、いろいろと変わってしまったのかなと思うんです」
いつ、そしてなぜ、平原容疑者は変わってしまったのか――真相究明が待たれる。
（NEWSポストセブンの記事から引用）


高校時代は特に不良であるとか、問題児というわけではなさそうです
ただ、高校卒業後はどこで何をしていたかが、記事ではまったく触れられていません。近隣住民や高校の同級生に話を訊いても、高校卒業後の生活が掴めないのでしょう。高校を卒業後は交流がない、と考えられますし、意図的に元同級生たちとは連絡を取らなかった可能性もあります
ただ、高校卒業時は進学するにせよ就職するにせよ、互いの進路が話題になるはずで、誰も平原容疑者の卒業後の進路を知らないというのは奇妙な感じがします
現在、平原容疑者は４３歳ですから、就職もしないまま２５年も過ごしたとは考えられません。刑務所に長期間服役していたのであれば別ですが（事件を起こせば名前が出ます。地元で話題にならないはずはありません）
ただ、２５年の間にすっかり変わってしまったのは事実でしょう
別の報道で、平原容疑者は取り調べには応じているものの、同じことを訊かれると激昂すると伝えられています。それだけキレやすくなっていることや、人との接触を極端に嫌う（誰かに監視されているとか、財産を乗っ取ろうとする者に狙われている…などの被害妄想）傾向が見られるとなれば、何らかの精神的な病を抱えているのか、人格の偏りが顕著になったとも考えられます。捜査の進捗状況にもよりますが、起訴前に精神鑑定を実施するのかもしれません

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