滋賀医科大学強姦事件 被告2人の控訴審で無罪判決

北九州市の中学生刺殺事件で容疑者が逮捕されたとの速報がありました。が、まだ容疑者の氏名など報じられておらず、他に言及すべき情報もないので、後日取り上げます
さて、滋賀医科大学の学生3人による強姦事件で、控訴して争っていた片倉被告と木下被告について、大阪高裁は無罪判決を言い渡していますので取り上げます


滋賀医科大学の男子学生2人が女子大学生に性的暴行を加えた罪に問われていた事件で、大阪高等裁判所は1審の実刑判決を取り消して逆転無罪の判決を言い渡しました。
滋賀医科大学医学部の学生・片倉健吾さん(27)と学生の男性(29)は2年前、別の大学に通う女子学生に性的暴行を加えた罪に問われています。
1審の大津地方裁判所(谷口真紀裁判長)は、女子学生の証言の信用性を全面的に認め、片倉さんに懲役5年、男性に懲役2年6か月の実刑判決を言い渡し、2人が控訴していました。
18日、大阪高裁(飯島健太郎裁判長)は、「女子学生は自身に不利な行動を隠す供述をしていたのに1審は十分な検討をせずに信用できるとしたのは不合理である」と指摘。
「2人の行為や発言が暴行・脅迫に当たるとは認められず、女子学生の同意があった疑いを払拭できない」として逆転無罪を言い渡しました。
片倉さんの主任弁護人をつとめた秋田真志弁護士は、「1審判決は明らかに不当な有罪判決だった。高裁では証拠について正当な評価をいただいた」とコメントしています。
(関西テレビの記事から引用)


これだけでは何が何やら、さっぱり判りません。テレビのニュースとして時間枠があるのは当然ですが、中身の判らない報道では視聴者が混乱するだけです
少なくとも逆転無罪判決が示された理由なり、端的に説明してもらいたいものです
SNSでは、「既に退学処分にもなっている2人。これ、どうするの?退学処分を取り消すのか?」といった書き込みが見られます
控訴審で無罪判決が出たとしても、現時点では判決は確定していません。検察が上告し、最高裁で争うのであれば最高裁の判断次第です
ただ、それはあくまで刑事裁判の話であり、大学側が自主的に退学処分を撤回することはありません。2人が退学処分の撤回を大学側に求め、交渉をしたとしても大学は簡単に応じないと思われますので、民事訴訟を起こし大学に退学処分を要求する必要があります
話を戻して控訴審の判決です
別の報道では、「女子大学生が同意していた疑いを払しょくできない」と大阪高裁は判断した、と伝えています
それも随分とおかしな判断です。1対1の交際で性行為に同意することはあるとしても、男3人を相手に同時に性交に応じる女性がいるのか、と言いたくなります。ましてや性交を動画として撮影することに同意する女性がいるのか、と
しかも、「同意していた」との明確な証拠は何もありません。加害者側がそう申し立てているだけです
にも関わらず、「同意していた疑いを払拭できない」=「同意があった」と決めつけるのは、まともな裁判官の判断なのでしょうか?
むしろ、「同意があったとする主張が虚偽だとの疑いを払拭できない」=「同意はなかった」と判断し、有罪にするべきなのでは
検察は上告し、最高裁の判断を仰ぐべきでしょう

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