北九州市中学生刺殺 脅迫状や脅迫電話

北九州市の中学生刺殺事件にかこつけ、九州各地の市役所や県庁に犯人を自称した上で脅迫のメールや手紙を送りつける事案が複数件発生しています
中には北海道の金融機関の口座名を挙げて、「金を振り込め」と要求したものもあるのだとか
報道ではこれらの犯行を「悪質ないたずら」と表現しています。しかし、「いたずら」と報じるのも適切なのかどうか、報道機関にはよくよく考えてもらいたいものです。「いたずら」とか「悪ふざけ」の表現では、世間一般もいたずらの範囲内と受け止めかねません
こうした行為は明らかに脅迫行為であり犯罪です。いたずらではなく犯罪だ、と世に知らしめるためにも報道機関は「いたずら」との表現を使わないようにしてもらいたいものです


12月14日に福岡・北九州市で中学生の男女2人が刺され、女子生徒が死亡した事件で、犯人の男はいまだに逃走を続けている。こうした中、熊本県内の複数の自治体に『犯人を名乗る人物』から脅迫文が届いていたことが分かった。
熊本県内の複数の自治体に脅迫文届く
12月14日夜に福岡・北九州市にあるマクドナルドで、中学3年の中島咲彩さんと男子生徒が男に次々と刺され、中島さんが死亡し、男子生徒も重傷を負った。男は現場から逃走、警察が行方を追っている。
この事件に関連し、熊本県内の熊本市や玉名市、天草市など、複数の自治体に『犯人を名乗る人物』から脅迫文が届いていたことが分かった。
自治体にメールで送り付けられた脅迫文には、「北九州で中学生2人を刺したのは私で、現在は熊本県にいる。12月20日までに登下校時間を狙って熊本県内の小・中学生を1人でも多く包丁で刺し殺す」とし、金を振り込むよう指示する記載もあったということだ。
同様のメールは福岡県内の自治体などにも届いているということで、警察は「防犯には注意してほしいが、悪質ないたずらの可能性もあるので冷静に対応してほしい」としている。
(熊本テレビの記事から引用)


上記のように、「小学生や中学生を殺す」と言明しているような脅迫文はいたずらで済ませるのではなく、犯人を見つけ出して逮捕し、刑事責任を問う必要があります。警察にすれば、「またかよ」との感覚なのかもしれませんが、世間を騒がせその反応を見て楽しもうとする犯罪者を放置しておくのは不適切です
逮捕したところで、脅迫罪は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」ですから、犯行を認めれば罰金刑で決着する軽微な事案との扱いなのでしょう。が、今回、理不尽な犯行に巻き込まれ犠牲となった中学生の家族からすれば、決して看過できない悪質な犯罪です
凶悪事件が起こるたび、犯人を自称して警察をおちょくったり、報道機関を煽ったりする輩(やから)が出没します。「警察も忙しいから、自分を捕まえたりしないだろう」と高を括っているものと思われます
そして逮捕されるや、「実際に小中学生を殺すつもりはなかった。ゲーム感覚でやった」などと弁解するのかもしれません
世の中に警鐘を鳴らす意味でも、脅迫文を送りつけるような輩を1人でも2人でも逮捕し、きっちりと刑罰を科す必要があります

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