東北大医学部学生 強制わいせつで退学処分

2021年、東北大医学部2年時に強制わいせつ容疑で逮捕された学生に対し、大学は退学処分としました
学生はこれを不服とし、退学処分の取り消しと損害賠償を求める民事訴訟を起こしていました。強制わいせつについては被害者と示談が成立し、不起訴処分となっています
1審の仙台地裁は退学処分を無効とし、取り消すよう判決を下しています。大学への損害賠償請求は棄却されています
2審の仙台高裁は一転して退学処分を有効と認める判断を下しています
以下、1審判決を伝える記事と2審判決を伝える記事の2つを貼ります


強制わいせつ容疑で逮捕され、不起訴処分となった東北大学医学部の元学生の男性が、退学処分は不当だとして大学に学生の地位の確認などを求めた訴訟の判決が2月29日、仙台地裁で言い渡された。高橋彩裁判長は「退学処分とすべき事情は乏しい」などとし、学生としての地位を認めた。
男性は2021年11月、カラオケ店の女子トイレで女性にわいせつ行為をしたという強制わいせつ容疑で逮捕されたが、同年12月に不起訴処分となった。大学側は22年2月、同容疑での逮捕などを理由に男性を退学処分とした。男性側は訴訟で、「無罪推定の原則を踏まえれば、逮捕を理由とする退学は許されない」などと訴えていた。
判決はまず、「退学処分はやむを得ない場合に限り選択すべきで、特に慎重な配慮を要する」とした。大学側の対応について、「男性が強制わいせつを否認していることを踏まえ、行為の有無を検討したことはうかがえない」とし、「処分は重要な事実について全く基礎を欠き、慎重な配慮がされたとは認めがたい」と指摘。処分は「裁量権の範囲を逸脱している」と結論づけた。男性側の損害賠償請求の訴えは退けた。
東北大学広報室は「判決の内容を確認し、今後の対応を検討する」とした。
(朝日新聞の記事から引用)

東北大医学部2年時に強制わいせつ容疑で逮捕され不起訴になった男性が退学処分を不服として、大学側を相手取り学生の地位確認を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は12日、退学処分を無効と判断した一審仙台地裁判決を取り消した。損害賠償請求も一審に続き認めなかった。
二審判決によると、男性が女性に対するわいせつ事件を起こしたのは新型コロナウイルス禍にあった2021年11月。男性は女性と示談して不起訴になったが、大学は22年2月、退学処分にした。
判決理由で見米正裁判長は、男性が大学の指導に従わず飲み会を繰り返し、未成年飲酒のほう助やわいせつ行為に及んでおり責任は重大と認定した。
(共同通信の記事から引用)


医学部受験の重圧から開放され、大学入学後は遊び回っていたのでしょうか?
当時はコロナウィルス感染で会食自粛の呼びかけがされていた時期です。医師を目指す者がその呼びかけを無視し、飲み会を繰り返していたとなれば、停学になってもおかしくありません。さらに強制わいせつ事件です
示談が成立して刑事事件にはならなかったとしても、大学は教育機関ですから学生の非違行為を咎めるのは当然です
さんざん遊び回り、大学の指導を無視した結果ですから、退学処分のどこが不満なのかと言いたくなります
国立大学の医学部は私立大医学部より授業料や入学金も安く、高額な寄付金を求められてもいません。これは医師養成にかかる費用を国民の税金で賄っているからです。国民の税金で学んでいる大学生が上記のように法を遵守せず、素行不良であっては我々の収めている税金を無駄にしているのも同然です
開き直る前によくよく自省すべきでしょう

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