大分194キロ暴走事故 被告はスピード狂

2021年2月、大分市の県道でBMWを運転し時速194キロで死亡事故を起こしたのが当事19歳だった玉田康陽被告です
今年11月28日、大分地裁は危険運転致死罪を認め、懲役8年の判決を言い渡しています。事故当事19歳だった玉田被告は現在23歳になっています
事故当事、19歳の玉田被告が中古車とはいえども高価なBMWを運転していたのか、疑問視されました。「親の車だろう」とか、「親が金持ちなのでは?」と憶測が飛び交いました
判決の出た後ですが、ようやく玉田被告の車に対する執着について取り上げた記事が出ましたので取り上げます


【時速194キロ死亡事故】初心者なのに「加速時の圧迫感に感動」と法廷で語った被告の元少年、なぜ親は放任した
第5回公判当日、すでに事故から3年9カ月が経過し、当時19歳だった被告は23歳になっていました。スーツに身を包み、法廷で弁護人の横にうつむき加減で座るその姿からは、ごく普通の大人しそうな青年という印象を受けました。今も両親のもとで暮らしているという彼は、この日、証人として出廷した両親の尋問をじっと聞いていました。
制限時速の3倍以上という高速度で死亡事故を起こし、裁判員裁判で被告人として裁かれている我が息子。この日、証言台に立った両親と傍聴席との間には大きなパーテーションが立てられ、その姿や表情をうかがい知ることはできませんでしたが、父親は、
「免許を取って1年足らずの息子には、高性能の外車はまだ早いかなと思いましたが、どうしてもこれが欲しいというので購入を許してしまったことは間違いでした。責任の一端は私たちにもあると思っています」
(中略)
子どもの頃から車が好きでスポーツカーに乗りたかったという被告は、2020年3月に免許を取得後、まもなく、父親から就職祝いとして100万円をもらい、そのお金でマツダのRX8(2005年型/6速ミッション)を購入しました。ロータリーエンジンを搭載したこの車は、発売当時「21世紀のロータリースポーツ」として注目を集めたスポーツカーで、1万回転まで刻まれたタコメーターを装備。いまも根強い人気を誇っています。
この車を「かっこいい」と感じて入手した被告は、毎日のように運転し、一般道で時速170~180キロ前後の速度を出すという違反行為を何度も繰り返していたといいます。国産車は時速180キロのリミッターが搭載されているため、それ以上出すことはできなかったのでしょう。
ところがこの車は、購入後まもなく、エンジンが止まるというトラブルをたびたび起こし、そのうち保証期間も過ぎたことから、被告は別の中古車の購入を検討します。それが今回事故を起こしたBMW235i。直列6気筒DOHCターボ搭載、最大出力は326ps(240kW)/5800rpm、限定のスポーツクーペでした。
価格は中古で340万円。当時、給料の手取りが13万円だった被告は、2020年12月、会社で7年ローンを組み、この車を購入。毎月3万円、ボーナス時に7万円を返済していく予定だったと言います。
(以下、略)


引用した記事では、玉田被告はスピード違反で検挙されたことがない、と書かれています。大分県警の責任ではないのでしょうが、深夜に県道を猛スピードで走行している車がいる、との通報があったのでは?
玉田被告のように制限速度を平気で無視し、すっ飛ばしてるドライバーは全国各地にいます。一般人にはこれを逮捕する権限はありません。が、近所に改造車や改造バイクを乗り回している人間がいるとか、あそこの家の息子が夜中に夜中に猛スピードで走り回っている、といった情報を警察に提供することはできます
スピード狂のドライバーを放置すれば、事故に巻き込まれる犠牲者が出るのですから、積極的に情報提供を行い、1人でも多く摘発されるようにしたいところです

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