校長室に児童ポルノ 「同意あった」と主張
元中学校長の北村比左嘉被告の公判について昨日取り上げたところですが、本日になってより詳しい報道が出ましたのであらためて言及します
弁護人は北村被告の主張に沿って弁論を展開しますので、弁護人の主張はすなわち北村被告の主張と判断できます
北村被告は児童ポルノを撮影し所持していた件は争わず、女子生徒に性的暴行を加え怪我をさせた件については違うと主張しています、性的暴行(一方的で暴力的な性行為)ではなく、合意の上で性交したと言いたいのでしょう
教え子へ性的暴行を加えたなどの罪に問われている、東京・練馬区の中学校の元校長、北村比左嘉被告(57)。去年、校長室で、女子生徒のわいせつな動画などを所持したほか、別の中学校に勤務していた2010年に、女子生徒に性的暴行を加え、ケガをさせた罪に問われています。
20日に行われた初公判。
裁判長が「仕事は何かしていますか」と尋ねると、北村被告は「パートでビルの清掃員をしています」と答えました。
検察側が指摘したのは、北村被告が“性教育”と称して及んだという行為です。
検察側は「北村被告は女子生徒をマッサージ名目で体を触るようになった」「女子生徒が泣いて、うめき声をあげても犯行を継続した」などと指摘。検察側によると、当時、北村被告と女子生徒は部活動の顧問と部員という関係だったといいます。
理科の担当教師だった北村被告は、女子生徒を理科準備室などに呼び出し、部活顧問として体の傷を確認するような発言等をしながら、性的行為をしていたということです。
法廷には、被害を訴える元生徒の女性も出廷。下着の中に直接手を入れられたという、当時の状況を証言しました。
被害訴える元生徒の女性「天井か横か斜めを見ていました。されていることを見るのが嫌だったので、視界に入らないようにしていました」「早くこの時間が終わりますようにと思っていました」
検察側「嫌と伝えた?」
被害訴える元生徒の女性「できませんでした。やめてくださいって言う勇気がなかったのと、あとは言ったらいけないのかなと勝手に思っていました」「今後の中学校生活に影響が出るという不安はあったと思います」
(中略)
一方、北村被告は、わいせつ動画などの所持については認めたものの、性的暴行については否認しました。
弁護側「女子生徒が抵抗できない状態だったのか、ケガをしたのかなどについて疑問があります」
(以下、略。FNNプライムオンラインの記事から引用)
北村被告は何を主張し、認めてもらいたいと欲しているのか、考えさせられます
上記の記事から判断するならば、「被害者である女子生徒とは相思相愛の関係にあり、お互いに好きで性交していた」と認めてもらたいようです。その上で、暴力的で一方的な性行為ではないのだから刑罰を軽くしろ、との言い分なのでしょう
ただ、被害者の言い分によれば、北村被告の暴力的で一方的な性行為でしかなく、北村被告の独りよがりだと解釈できます
怪我をさせた覚えはないと北村被告は言うものの、実際に性交で怪我をさせなかったと確認してなどいないはずです。ただ一方的に射精して終わり、という扱いだったのでは?
つまり、自身の性欲を発散できればそれでよいのであり、女子生徒の心身をいたわる気など皆無だったのではないか、と
こんな関係で「互いに愛し合っていた」などと言ってのける方がどうかしています
つまり北村被告にとって女性との恋愛=セックスでしかなく、セックスできれば愛し合っている、と思い込んでいた節が伺えます
相手が「どう思っているのか」など察する能力もなく、その気もなく、一方的な性行為を繰り返しておきながら「互いに愛し合っていた」などと言ってのける心情は、まさに精神病質であり俗に言うところのサイコパスです
すべてを自分に都合よく解釈し、主張し、反省など微塵もなく、相手をいたわる心を持たない人物、なのでしょう
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