妻の連れ子に性的暴行 甲府地裁で懲役９年判決
妻の連れ子である義理の娘に性的暴行を繰り返していた山梨県の被告に、甲府地裁は懲役９年の判決を言い渡しています（求刑は懲役１２年）
被告は娘が小学２年生の時から体を触るわいせつ行為を始め、小学５年生時から１００回も性的暴行を繰り返した、とされます
10代の義理の娘に繰り返し性的暴行などをした罪に問われた男の裁判で甲府地裁は「長年に渡る常習的な犯行で極めて卑劣」とし、被告に懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
監護者性交などの罪に問われたのは山梨県内に住む40代の会社員の男です。
判決によりますと被告はおととし8月から今年2月の間に当時13歳だった義理の娘に性的暴行を加え、わいせつな行為を撮影しました。
きょうの判決で甲府地裁の三上潤裁判長は「長年に渡る常習的な犯行で極めて卑劣。自らの性的欲求を満たす犯行の動機に酌量の余地は全くない」と指摘し、懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
判決言い渡しの時に被告は真っ直ぐに前を向き、裁判長の言葉に何度も小さくうなずいていました。
今回の裁判では被害者が小学校5年生の頃から4年以上にわたり100回もの性的暴行を受けていたことが明らかになりました。
裁判で検察は「被告はバレたら家族が壊れる」などと口止めし常習的に犯行を繰り返しいた実態も指摘しました。
判決で甲府地裁は被害者の精神的苦痛の重さがしのばれるとし、被告は犯行の動機に酌量の余地はなったくないと糾弾しました。
被害者は一生背負う傷になり「魂の殺人」とも呼ばれる性暴力を被害者を守る立場の義理の父が行った今回の事件。
性暴力が被害者にどれほど大きな影響を与える犯罪なのか、社会全体で考えることが必要といえそうです。
（テレビ山梨の記事から引用）
「妻と娘を養ってやっているんだから」と、見返りにセックスくらいしてもいいだろうとの理屈だったのでしょうか？
別の報道によれば、「更生の意欲を示し、被害者とは離縁し妻とも離婚し、今後の接触はせず、損害賠償にも真摯に対応するとしている」と本人が述べているところを考慮し、懲役９年を言い渡したとなっています
ただ、妻と離婚するとか被害者本人と今後接触しないとか、当たり前の話です。また、損害賠償にも対応するというのも当たり前で、そんな約束を提示したから「更生意欲が高い」と認め３年も割引くのはいかがなものか、と
ただ、こうした家庭内の性的暴行事件では物証が乏しい点につけこみ容疑を頑として認めず、あるいは認めても「合意の上だったので事件性はない」などと開き直るケースも珍しくありません
そうした醜悪な態度に比べれば「かなりましな方」だと言えるのでしょう
なお、記事の文末にある「社会全体で考えることが必要といえそうです」の部分は記者の所感だと思われますが、こうした曖昧な所感を付け加えるのはいかがなものかと常々感じます
「社会全体で考えることが必要」とか「国民的議論が必要だ」などと書くのは簡単です。しかし、それをどう実現するかは難しいのであり、議論をまとめるのは非常に困難だと想像します
たとえば本件のようなケースでは、社会（大人たち）で議論するより当事者（被害者）となり得る小学生や中学生の間で話し合うことの方が先でしょう。しかし、性教育の実施だけで紛糾するような日本ですから、近親相姦や家庭内性暴力を学校で取り上げるとなれば、反対意見が噴出するのでは？
また、「家の恥を外に晒すな」と考える大人が多いのも実際であり、果たして社会で議論が成立するかも危ぶまれます
自分としては被害を防ぐことも重要と考えますし、被害を申し出れない状況に置かれている被害者に救いの手を差し伸べることも大事だと考え、家庭内での性暴力を隠蔽すべきではないとの意見です
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