韓国劇場版アニメ「愛のハチュピン」 興行好調
長らく韓国の劇場版アニメは不作が続き、観客動員数も低迷した状態が続いていました。反面、韓国で公開された日本の劇場版アニメは観客も動員できており、明暗が分かれた形です
ここにきて秋に公開された「愛のハチュピン」の興行が好調だと報じられていますので、取り上げます
あれこれ言うより、まずは予告編を御覧ください
「愛のハチュピン」予告
一目見ただけで、「うわぁ」と思ってしまいます。ディズニー風の設定に、魔法少女物に登場するような妖精キャラ?を混ぜ込んだ作品です
アニメーション作品の方向がプロダクションごと、多種多様であるのは構わないし結構なことですが、これは見事に方向性を失っているように感じてしまいます
結局、幼児向けアニメーション作品でしか勝負できないのか、と
ここ10年で日本が「エヴァンゲリオン」や「SLAM DUNK」、「すずめの戸締まり」、「ルックバック」などなど多様な作品を世に出してきたわけですが、韓国があれこれ試行錯誤してたどり着いたのが「愛のハチュピン」というのはかなり衝撃的です
幼児向けアニメーション作品が悪いのではなく、結局はマスコットキャラクターを生み出し、こどもに売りつけようという商魂が前面に出ているところでドン引きしてしまいます
もちろん、玩具から文房具などなど多種多様なグッズも売り出して儲けるつもりなのでしょう
さて、韓国メディアは以下のように報じています
「愛のハチュピン」が、観客動員数100万人を突破した。
16日午前、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、アニメーション映画「愛のハチュピン」(監督:キム・スフン)が、累積観客数100万人を記録。
これにより、「庭を出ためんどり」(2011年、累積観客数220万4,870人)、「大恐竜時代 タルボサウルスvsティラノサウルス」(2012年、105万1,710人)に続き、韓国歴代アニメーション映画興行収入TOP3にランクインした。さらに、2024年公開の「インサイド・ヘッド2」「カンフー・パンダ4」「怪盗グルーのミニオン超変身」「ウィッシュ」に続き、5番目となる観客動員数100万人突破アニメ映画の誕生を知らせた。
韓国アニメ映画が100万人突破の快挙を記録したのは、2012年に公開された「大恐竜時代 タルボサウルスvsティラノサウルス」以来、12年ぶりだ。
「愛のハチュピン」は、声援を送ってくれた観客のために100万人感謝ポスターを公開した。ハチュピンが一人寂しく過ごした魔法の森を背景にした今回のポスターには、もはや孤独や悲しみを感じないハチュピンの明るい姿が描かれている。ここに「THANK YOU」のフレーズも盛り込まれ、惜しみない愛と応援を送ってくれた観客へ感謝の気持ちを伝えた。
同作は、運命のソウルメイトを探し出したロミとハチュピンの初めての出会いを描いたアニメーション映画だ。
この作品は先行するテレビアニメのシリーズがあり、その劇場版という形です
別の報道によれば、多様なキャラクターグッズがこどもだけでなく20代30代にも人気、と伝えています
先日、当ブログで取り上げた「その着せ替え人形は恋をする」は単なる流行り物としてコスプレを題材にするのではなく、コスプレに取り組む高校生の本気度を描き、衣装作りからメイクまで掘り下げ熱心すぎるほどの緻密さで見せてくれました
また、「ルックバック」も漫画に取り組む少女たちの本気を前面に押し出した作品であり、そこに原作漫画家やアニメーション監督の熱量をひしひしと感じさせてくれる作品でした
それに比べて「愛のハチュピン」は、先述のようなキャラクターグッズで儲けてやろうという商魂と、「かわいいキャラさえ出しておけばこどもは喜ぶだろう」という適当感しか感じられないのでとても残念です
また、「ルックバック」も漫画に取り組む少女たちの本気を前面に押し出した作品であり、そこに原作漫画家やアニメーション監督の熱量をひしひしと感じさせてくれる作品でした
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