衆議院選挙(2024) 二階の息子落選

衆議院議員選挙が終わり、予想されたように自民党・公明党は議席を大きく減らしました。が、「地滑り的大敗」とまではいかず、今後は無所属議員や国民民主党を抱き込んで過半数を維持し、政権を握り続けるのではないか、と予想されます
個別に見ていくと、有権者の反発を買ったいた裏金議員や世襲議員の落選が目につきます。それでもなお、したたかに再選を果たしたツワモノもいるのですが
本日は有権者から忌み嫌われた二階俊博元自民党幹事長の息子、二階伸康候補の落選について書きます
まずは「女性自身」が掲載した5月の記事から引用します


5月15日、自民党の二階俊博元幹事長(85)の三男で公設第1秘書の伸康氏(46)が、次期衆院選で新和歌山2区から立候補する意向を固めたことが明らかになった。5月17日に地元の和歌山県田辺市で記者会見を開いて表明するという。
二階氏といえば、裏金問題で二階氏個人の不記載額は党内最多の3526万円。二階氏の秘書は、政治資金収支報告書に記載せず、寄付の合計額を虚偽記入したとして略式起訴され、罰金100万円と公民権停止3年が先月確定している。
また、二階氏は幹事長時代に党から政策活動費として5年間で50億円を受け取っているが、その使い道についてはいまだに明確な説明がなされていない。
「 二階氏は3月25日、党本部で記者会見を開き、“政治不信を招いた”責任から次の衆議院選挙に立候補しないと表明していますが、実際のところは息子に地盤を世襲するための”出来レース”とみられています。不出馬を理由に党から何の処分も受けていない上に、責任も果たさずにあからさまな世襲となれば、世間の不興を買うのは当然でしょう」(政治部記者)
二階氏は今回新和歌山2区に編入される3区で立候補してきたが、当時から「二階王国」とされるほどの強固な支持基盤を持つ。
世襲議員に対する風当たりも強い昨今。裏金問題を意に関せず、出馬を決めたような態度にネット上では嫌悪感が噴出した。
《50億の脱税発覚で辞職するから倅が出馬ってこんな馬鹿な話あるかよ》
《すごい鈍感力。親子ともども何があろうと投票してもらえると思っている。ある意味和歌山の人たちバカにされてるよ。早く気づこう》
《結局、不出馬しても何も変わらないのではないか。出馬はしないというのは一つのけじめとして良いとは思うが、結局政界への未練が消えてないのがわかる。二階さんにはまだまだ説明の責任など果たすべきものはたくさんあり疑問が残るままなのに、息子に継承させるさせようとしてるのが違和感》
《政党支部引き継げば、相続税も掛からない。裏金丸々だな》
《自民党は腐りきっている だから、 恥ずかしげも無くこんなのが出て来る 出るんなら、オヤジの50億の使い途をキチンと喋るのが真っ当な国民への『スジ』だろ》
(女性自身の記事から引用)


記事の末文にある「オヤジの50億円の使い途をキチンと喋るのが真っ当な国民への『スジ』だろ」との指摘は、政策活動費の話です
5年も自民党幹事長のポストにいた二階俊博は政策活動費として約50億6千万円を受け取っていたことが明らか人されています


総務省が25日に公表した21年の政治資金収支報告書と、02~20年の報告書(公表時点分)を朝日新聞が集計した。
政治資金規正法は「政治活動を国民の監視と批判の下におく」ことを目的としている。政治団体の収支は報告書に記載することになっているが、個人に支出される「政策活動費」には使途の公表義務がない。
21年の各政党の政治資金収支報告書によると、自民は二階氏や甘利明前幹事長ら25人に計約17億2800万円、国民民主は榛葉賀津也幹事長ら2人に計8200万円、立憲民主は福山哲郎元幹事長に5千万円、社民は福島瑞穂党首ら3人に計700万円を支出。日本維新の会は政党支部から馬場伸幸代表ら3人に計約5900万円を出していた。
(中略)
議員では、二階氏が最も多額となる計約50億6千万円を受け取っていた。うち約47億7千万円は幹事長時代(16年8月~21年9月)に計160回にわたって支払われ、1回あたり30万~7210万円だった。次いで谷垣禎一元総裁が23億1千万円、安倍晋三元首相が20億5千万円と多く、いずれも幹事長在任時期に集中していた。
(朝日新聞の記事から引用)


政策活動費についてはその使途を明かす義務はありません。二階派議員の弁によれば、「政策の立案、遂行、折衝などや党勢拡大といった適正な政治活動に使っている」との話ですが、それを信じる有権者は極めて少数でしょう
ともあれ、和歌山2区では二階家の天敵である世耕弘成が参議院から鞍替えして当選を果たしていますので、今後は二階家の影響力は大きく低下するのでしょう
あるいは二階伸康を参議院議員選挙に立候補させ、何が何でも国会議員の地位に就けようとするのか?

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