元大阪地検検事正 女性検事強姦と二次被害

大阪地検検事正だった北川健太郎被告(現在は退官し、弁護士)が、現職時に女性検事に性的暴行を加えた事件の続報です
女性検事が被害を申し立てた後、副検事(女性)が捜査に関する情報を密かに北川被告へ漏洩したり、検察内部で女性検事を中傷する噂を流布させたとして告発していた、と報じられています
以下、産経新聞の記事では検察職員と書かれていますが、別の報道では副検事だと明かされています


大阪地検検事正に在任中、酒に酔った部下に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた元大阪地検検事正、北川健太郎被告(65)の初公判が開かれた25日、閉廷後に被害者の女性検事が記者会見を開いた。女性は、特定の検察職員が捜査中に被告側に捜査情報を漏らし、さらに女性を誹謗中傷する「二次被害」があったとして、この職員を名誉毀損罪で刑事告訴するなどしたと明らかにした。
女性は今年4月までに検察庁に被害を申告。検察は捜査を始めたが、女性によると、被告の起訴後に開示された証拠から、検察職員が被告側に捜査内容について伝えたとみられることが判明した。
職員は検察組織内で「女性が金目当てで虚偽告訴をした」という噂を流し、それを真に受けている職員が少なくないことも知ったといい、組織を信じられなくなり「非常に孤立させられた」と声を震わせた。
女性は10月、この職員を名誉毀損や捜査情報を漏洩させたとする国家公務員法違反などの罪で告訴・告発。大阪高検が捜査しているという。
起訴状によると、被告は平成30年9月12日深夜から翌13日未明、当時住んでいた大阪市内の公務員用宿舎で、酒に酔って抵抗できない女性に性的暴行を加えたとされる。この日の初公判で被告は起訴内容を認めた。
(産経新聞の記事から引用)


副検事がなぜ捜査情報を北川被告に漏らしたのか、また女性検事を中傷する噂を意図的に流したのか、背景は不明です
ただ、副検事が元検事正であった北川被告に忖度し、何かしらの見返りを期待して行動したと推測されます。それだけ北川被告は元検事正として大阪地検に影響力を残していたのでしょう
ですから、「北川さんを貶めようとする不埒な女」という扱いにし、女性検事が大阪地検にいられない状態にする狙いがあったのでは?
なんとも陰湿な行為です
守秘義務に反し情報を漏洩させた場合、国家公務員法違反として1年以下の懲役、または50万円以下の罰金と定められています。罰金刑で決着した場合、公務員としての欠格条項には該当しません。が、副検事の職に留まるのは不適切な人物と判断されますので、懲戒免職にするのかもしれません。他の公務員とは違い、副検事が捜査情報を被告側に流す行為は検察の信用を傷つけるからです。名誉毀損が認められた場合も、ほとんどの場合が罰金刑(一応、懲役3年以下の刑というのも法律で定められてはいますが、過去の判例では罰金刑で決着するケースが主です)です。しかし、これも副検事が被害者を誹謗中傷する行為ですから、検察の信用を失わせる重大な背信行為として懲戒免職にするのでは?

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