「ひょっこり男」再犯 裁判でも否認続ける

自転車で不意に反対車線に飛び出して対抗してくる車の走行を妨害する、「ひょっこり男」こと成島明彦被告(37)の裁判が続いています
裁判員裁判なら裁判員の負担を考慮し、短期間に集中的に審議を勧め判決を出すのですが、成島被告の場合は裁判官のみで公判が勧められていますので、公判はほぼ月1のペースです
また、執行猶予期間中にも犯行を繰り返した事実がありますので、簡単には保釈が認められないはずです(保釈金を納めるだけの資力もないのでしょう)
初公判が7月に始まっていますが、成島被告は起訴内容を否認していますのでまだ裁判が続いています


「執行猶予中で、なりをひそめていた『ひょっこりはん』が、また迷惑行為を繰り返していると噂になっていました。注意したら石をぶつけられたという被害者男性が、成島被告を待ち構えていて抗議したところ、逆ギレして暴れ出したらしい(前述の動画)。警察には『自転車に乗っていただけなのに文句を言われた。腹がたった』などと供述していたそうです」(別の全国紙社会部記者)
金髪のロン毛にマスクとサングラス、黒のスーツというのが『ひょっこりはん』の定番スタイルだ。自転車で車の前に出て、道路のセンターライン付近をゆっくりと蛇行運転。不意に対向車車線にはみ出すという行為を繰り返す。慌ててよけた車が、歩道にいる人をはねたら大惨事にもなりかねないーー。
イタズラにしては、たちが悪過ぎる行為だ。’19年7月には、実際に急ブレーキをかけた対向車の男性がケガをしている。
「犯行は’18年ごろから。当初はSNSで噂になっている程度でしたが、’19年7月にメディアが取り上げたことから一気に有名になりました。静観していた警察も重い腰を上げ、同年9月に男性にケガをさせた件で成島被告を逮捕したんです。
当時の肩書は『金属加工会社社員』でしたが、今回は『パート従業員』。逮捕により解雇されたのかもしれません。その後、成島被告は’20年2月にさいたま地裁で懲役2年執行猶予4年の判決を言い渡されました。しかし、5月ごろから再び『ひょっこり行為』が行われていたようです」(同前)
最初は意図せずに飛び出し、思わぬスリルと相手の反応に快楽を覚えたのだろう。だが、欲望はどんどんヒートアップ。自身の行為を制御できなくなった『ひょっこりはん』の次回公判は、11月27日に開かれる予定だ。
(FRIDAYデジタルの記事から引用)


犯行を素直に認めていれば、裁判は論告求刑があった判決と、すんなり進んだでしょう
それでもなお犯行を否認し、裁判で無駄に争っているのは成島被告のひねくれた性格ゆえ、という気がします。また、記事に書かれているように「自分の行為を制御できない」状態にある精神障害などではなく、ひねくれた性格=人格の偏りに起因しているのではないか、と考えます
他人に迷惑をかけ、反感を招き、それである種の快感を得るというねじ曲がった嗜好がそうさせているのでは?
これがいわゆるサイコパス(反社会性パーソナリティ障害)でしょう
繰り返し書いているますが、精神障害に起因する犯行のついては無罪判決、あるいは減刑した判決が出されます。刑事責任能力の度合いによって裁判官が判断します
しかし、パーソナリティ障害(人格障害)の場合は心神喪失や心神耗弱を認めないのが通常の扱いです。「自分の行為を制御できない」のではなく、意図的に犯行を繰り返していると考えられるからです。この点、FRIDAYの記者は精神障害と人格障害を混同してしまっています。これはきちんと分けて扱わなければなりません

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