小泉進次郎とは何者なのか?
自民党総裁選挙の投票が本日行われ、午後には新総裁が決める運びとなっています。その朝、このブログを書いています
以前、石丸伸二氏が東京都知事選挙に立候補し、小池百合子都知事に次いで2位に食い込む結果を得ました。この石丸伸二氏について、ベテランの政治記者や政治評論家は、「彼が何を言ってるのか、さっぱりわからない」と苦言を呈していたのを聞いて、当ブログでは「新しい政治とは新しい言語である。古い、これまでの文法で政治を語ってきた人たちに古い政治しかできない」と指摘しました
新たな言語を創造し、語れる者こそが新しい政治をもたらすことができる、という個人的な考えによります
そこでふと、自民党総裁候補者である小泉進次郎について考えました。メディアの中には「石丸構文と小泉構文が対決したらどうなるのか?」と面白半分に書き立てていたりします。が、小泉進次郎は決した新たな言語を創造して政治を語っているのではなく、永田町伝統の古い言語で語っているだけです
以下、デイリー新潮の記事から一部を引用します
「一生懸命説明しても、何も理解してもらえない」 小泉進次郎氏の決定的な“理解力不足”…共に仕事をした人物が証言
自民党の派閥や大物議員の事務所が置かれ、さまざまな権力闘争の舞台になってきた砂防会館。東京・平河町にあるその建物の右斜め前、ガラス張りの1階にカフェが入っている6階建てのビルが、シェアオフィス「みどり荘」だ。...
「議員会館やホテルに総裁選の選対を置くような古い自民党のイメージを払拭するため、そのシェアオフィスが選ばれました。また、議員だけではなく民間業者などが集まりやすい、という利点もあります」(小泉陣営の関係者)
“新しモノ好き”の進次郎氏らしい選択なのである。
「全く中身のない懇談」
そのシェアオフィスに全国紙などの「平河キャップ」、すなわち自民党担当キャップが参集したのは9月4日昼のことだった。
「小泉陣営からの呼びかけで、急に“平河キャップ懇”が行われたのです。番記者を飛び越えていきなり平河キャップを呼び出すという手法には“まだ首相にもなっていないのにいかがなものか”との声が上がっています」(永田町関係者)
そこで進次郎氏が胸襟を開いて話せば平河キャップたちにとって意味ある懇談となったのかもしれない。しかし、
「全く中身のない懇談だったようですね。そこで進次郎氏は野球をやっていた高校時代の話をしたそうです。何でも、最後の夏の大会で満塁の好機に“当てにいって”投手ゴロ併殺に終わったことを後悔しているらしく、何事もフルスイングしないとダメだ、と」(同)
進次郎氏は翌5日に神奈川の進学校・聖光学院を訪れた際にも野球部員たちの前で全く同じ話を披露しており、
「彼の“話のバリエーションのなさ”が透けて見えます。進次郎陣営としては出馬表明を控え、平河キャップを懐柔しておきたかったのでしょうが、そのもくろみは外れたといっていいでしょう」(同)
(中略)
「政治家として不可欠な資質に著しく問題を抱えている」
しかし、進次郎氏と一緒に仕事をしたことがある政府関係者はこう話す。
「小泉進次郎さんというのは、定型的な場所、演説とか、出馬会見のような場においてお話しするのは非常に上手な方だと思います。ただ、政治家として本当に必要な資質とは、複雑な問題を総合的に判断し、的確に決断を下していく能力です。彼はそういうことは丸っきりできない方。政治家として不可欠な資質に著しく問題を抱えている、と私は確信しています」
どういう姿を見てそのような印象を持ったのか。
「こちらが一生懸命説明しても、何も理解してもらえない、という感覚があるのです。他の議員の先生方とは明らかに様子が異なっていた。理解してもらっている感触、反応が得られないのです。理解することに関心がないのか、とさえ思ったこともあります」
間近で共に仕事をした人からそこまで言われてしまう進次郎氏。会見では「最高のチーム」を作って難題を乗り越える、としたが、
「彼には状況を“判断する力”も、その上で“決断する力”もない。つまり、刻々と変わる状況に臨機応変に対応し、適切に決断することができないわけで、とても首相の職が務まるはずがない」(同)
(以下、略。デイリー新潮の記事から引用)
いわゆる小泉構文が何であるのか、考えてみましょう。およそ本質とは関係のない、小泉氏本人が直観的にひらめいた言葉をつなぎ合わせ、何事かを語った風に見せかけたものでしかなく、ほとんど意味をなさない発言です
「とてもベジタブルな野菜ですね」
「(気候変動問題について)今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っています」
巷で言われてるように、進次郎氏は頭が悪いわけでもなく、時には記者の質問に絶妙な切り返しを浴びせるなど機知に富んだ応答ができたりします
しかし、上記の記事にもあるように、部下が懸命に説明しても話を理解できないトンチンカンさがあり、それが時として小泉構文という珍妙な発言になって現れるのでしょう
であるから直ちに、「ある種の発達障害を抱えている」と断定するのは早計で、避けなければなりません
ただ、多種多様な情報を突き合わせ、全体像を描いた上で何が問題なのか、どのように解決するのが望ましいのか、といった総合的な判断を苦手としているのは明らかでしょう
人の能力というのは各方面、万遍なく発達するものではなく、かなりいびつな形で発達します。その結果、誰にでも得手・不得手があるわけです。感性が非常に鋭いのにそれを言語に置き換えて表現するのが苦手な人がいたり、逆に語彙が抱負で表現力が巧みなのに中身のない話をする人もいたりします。愛想が良く人の話を真摯に聞く素振りを示しつつも共感性が乏しい政治家もいたり、直情的で煽るような演説が上手でも私生活はめちゃくちゃな政治家もいます
ですから、小泉氏の場合もいくつか苦手な分野があり、欠けている能力があるのだろう、という話です
それでは困ると思うのであれば、欠点の少なく事務処理能力に長けた茂木幹事長や林官房長官のような秀才型の政治家を選んだ方が無難でしょう
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