「紀州のドン・ファン」 早貴被告の所持品から覚醒剤

「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏を殺害した容疑で起訴されている、元妻の須藤早貴被告の公判が続いています
和歌山県警の警察官が検察側の証人として出廷し、東京の須藤被告の自宅マンションから押収した私服、ハイヒールなどから覚醒剤反応が出た、と証言しています


24日の裁判には当時、事件の捜査を担当した和歌山県警の男性警部補が出廷し、2019年7月に須藤被告の自宅から押収したライダースジャケットやパスポートケース、ハイヒールなどから微量の覚醒剤反応があったなどと証言しました。また、野崎さんが自宅で使用していた歯ブラシからも覚醒剤反応があったということです。
(ABCニュースの記事から引用)


別の報道では、野﨑さんが着用していたワイシャツや使用していたコップなどから覚醒剤がごく微量、検出されたとの証言があった、と伝えられています
覚醒剤を検出する試薬を使った結果、反応が出たのでしょう。ただ、その量はほんのわずかであり、野崎殺害に使用された覚醒剤と同じものかどうかは同定できなかったと思われます。覚醒剤は製造過程で不純物が混じるため、不純物の成分や含有されている割合を測定できれば、須藤被告が購入したと推定される覚醒剤と野崎氏の体内から検出された覚醒剤が同一ものかどうか、分析できたでしょうが
なので、須藤被告の身の回り品から覚醒剤が検出されたとしても、直ちに本件犯行に使用されたものに違いない、と断定はできません。あくまで状況証拠にとどまります
野崎氏に覚醒剤を飲ませた方法として考えられるのは、「強精剤だ」と偽り、栄養ドリンクの瓶に入れた覚醒剤の水溶液を服用させる方法が考えられます。須藤被告とセックスできるなら、「強精剤」と称して差し出されたものを疑わずに飲んだのでは?
他にも医薬品のカプセルの中身を取り替え飲ませる方法も考えられますが、わずかな量では中毒死に至らない可能性があり、確実に殺害するなら相当量をまとめて飲ませる工夫が必要です。内科医師の方のブログを読むと、覚醒剤の致死量は0.5g~1gなのだそうです
なお、須藤被告が北海道の男性に「留学のためお金が必要」などと嘘をついて多額の現金をだまし取った事件では、和歌山地裁が懲役3年6月の実刑判決を言い渡しており、須藤被告側が控訴しなかったため判決が確定しています

(関連記事)
「紀州のドン・ファン」 判決に関する小ネタ
「紀州のドン・ファン」 無罪判決は疑問だらけ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/506296320.html
「紀州のドン・ファン」 須藤被告に無罪判決
「紀州のドン・ファン」 須藤被告に無期懲役求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505709344.html
「紀州のドン・ファン」 法廷で饒舌な須藤被告
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505628139.html
「紀州のドン・ファン」 覚醒剤売人が証言
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505039551.html
「紀州のドン・ファン」 友人が口止め・隠蔽工作を暴露
「紀州のドン・ファン」 初公判で殺害否認
「紀州のドン・ファン」 殺人の公判は9月から
「紀州のドン・ファン」 元妻に懲役4年6月求刑
「紀州のドン・ファン」 詐欺ではなく愛人関係と主張
「紀州のドン・ファン」 元妻の無罪主張に被害者反論
「紀州のドン・ファン」 元妻の公判は5月に
「紀州のドン・ファン」 元妻が公判で詐欺否認
「紀州のドン・ファン」 元妻須藤早貴被告は今
放火殺人 岩崎恭子に無期懲役判決
放火殺人 岩崎恭子の闇
京都連続不審死事件 最高裁で筧被告に死刑判決
京都連続不審死事件 筧被告に死刑判決
京都連続不審死事件 アルツハイマー型認知症
京都連続不審死事件 筧被告が公判で犯行を自供
京都連続不審死事件 他に6人を殺害
朝日新聞に掲載された木嶋佳苗の手記 その1
朝日新聞に掲載された木嶋佳苗の手記 その2
朝日新聞に掲載された木嶋佳苗の手記 その3