東京の保育士が児童ポルノ作成 公判で反省の弁

保育士だった長田凪巧被告は、自分が勤務する保育園の女児7人に性的暴行を加え、動画に撮影するなどしたとして公判中です
公判で弁護人や検事の質問に答える様子が報じられていますので、取り上げます


勤務していた保育園で、3歳くらいから6歳の女の子の園児7人に対し、性的暴行を加えたり、その様子を撮影したりするなどした罪に問われています。
24日に行われた、被告人質問。
弁護側:「起訴内容は、すべて間違いない?」
長田被告:「はい」
弁護側:「被害者に対してはどういう気持ち?」
長田被告:「まず率直に、心から大変申し訳なく思っています。人間性そのものを傷つけてしまった」
“人間性を傷つけた”などと認めた行為。検察側は、長田被告は、1人で園児らの昼寝の見守りをしていたときに、トイレや押し入れに女児を連れ込むなどしていたと指摘。中には、おもちゃの場所を尋ねるふりをして女児を呼び出したり、防犯カメラの死角にあるピアノの下に連れ込んだりしたこともあったとしています。
初公判で読まれた、女児の母親らの供述調書には…
女児(当時6)の母親の供述調書:「娘はいつも楽しく保育所に通っていた。楽しい場所である保育所で、6歳の子をだまして性のはけ口にするなんて、言葉にならない」
女児(当時5)の母親の供述調書:「くだされる限り、最も厳しい刑罰を与えてほしい」
自身も2人の子を持つ父親である、長田被告。“親の気持ち”について、問われると…
弁護側:「あなたの子どもが同じような行為をされたら、どんな気持ちになる?」
長田被告:「私も加害者に対して、殺したいほどの憎しみ、裏切られた悲しさを感じていたと思います」
弁護側:「そういう気持ちがあるのに、なぜこのような行為をしたのか?」
長田被告:「私が、自分の欲に負けてしまったからです」
弁護側:「欲とは?」
長田被告:「性的欲求です。私が所持していた児童ポルノの動画に映っていることと、同じようなことをしてみたいという欲です」
(中略)
検察側:「性的欲求があるのに、保育士をしていることについてどう思っていた?」
長田被告:「率直に不適切であると思いました」
検察側:「なぜやめずに、被害者を増やしたのか」
長田被告:「自分の実家の保育園を継ぐというプレッシャーを感じていて、いよいよ世代交代が秒読みの段階に入っているのが、自分に重く感じていて、それを自分が止められない怖さ。でもこれを誰かに言うことも、(性的欲求について)相談することも、病院に行くこともできず、どうしようもない状況で(保育士を)続けていました」
(日テレNEWSの記事から引用)


弁護人と打ち合わせをした上で、「人間性を傷つけてしまった」との模範回答をひねり出したのかもしれません。ただ、自分であれば「人間性とは何ですか?もっと具体的に」とツッコミを入れるところです。長田被告は「人間性」と口にしていますが、その意味が判らないまま口にしているように映ります
事実関係を争わず、公判ではできるだけ真摯に反省している態度を示して情状を酌んでもらい、多少なりとも寛容な判決を得る…というのが戦術なのでしょう
ただ、あまりに底が浅く、「人間性を傷つけてしまった」と口にしながら中身の乏しい反省の弁です。それ以上、考えが深まらないのは長田被告の限界なのかもしれません
被害者1人1人の将来や後発的被害に思いを馳せることもできず、被害者家族の後悔や憤りにも鈍感で、拘置所にいて何を考えていたのかと思うばかりです。自分がどれだけ長期の服役になるのか、もしかして執行猶予付き判決で済むのではないか、などなど、そんな雑念に囚われて過ごしていたのでは?
末尾の、「実家の保育園を継ぐプレッシャー」ゆえ性的暴行に走ったかのような言い分にはがっかりさせられます。そんなプレッシャーなどそっちのけで二ヘラ二ヘラしながら犯罪を繰り返していたくせに、いざとなれば家業を継ぐのが重荷だったと言い訳にする、実に小さい男だな、と思うばかりです
性犯罪を繰り返しながら、「病院へ行って相談するべきだろうか」などという葛藤を抱いたのか疑問です

(関連記事)
東京の保育士が児童ポルノ作成 懲役14年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505659394.html
東京の保育士が児童ポルノ作成 被告の家庭環境がドロドロ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505202945.html
東京の保育士が児童ポルノ作成 小児性愛を自覚?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505189639.html
東京の保育士が児童ポルノ作成 初公判で犯行認める
東京の保育士が児童ポルノ作成 4度目の逮捕
東京の保育士が児童ポルノ作成 園長の息子逮捕
東京の保育士が児童ポルノ作成 園児が被害
男児に猥褻の保育士橋本晃典 懲役20年判決
男児に猥褻繰り返した橋本晃典被告 初公判
男児に猥褻のベビーシッター逮捕 余罪複数
保育士が児童ポルノ作成 懲役4年6月判決
園児にわいせつ行為 保育士に懲役10年判決
保育園児にわいせつ 千葉の保育士に懲役6年
ベビーシッター殺人控訴審 物袋被告の歪んだ性欲
ベビーシッター殺人控訴審 小児性愛ではないと主張
ベビーシッター殺人 懲役26年の判決
平塚の猥褻保育士 児童ポルノ法違反で懲役15年
夜間託児所で強制性交 アルバイト学生逮捕