メタノールで妻殺害 妻が中毒症状呈すも救急車呼ばず

元「第一三共」研究員だった吉田佳右被告は妻殺害容疑で起訴され、公判中です。「妻は自殺だった」と主張し、無罪だというのが吉田被告の言い分です
しかし、検察が明らかにしたところ、2022年1月15日に妻がメタノール中毒の症状を呈し悶え苦しんでいるにも関わらず、吉田被告が119番通報したのが翌朝の16日になってからだった、とされます。あまり早く119番通報すると妻が助かってしまうため、息絶え絶えの状態になるまで放置していたのでしょう


夫は潔白を主張
「すべて間違っています」
今月2日に開かれた初公判。裁判官、裁判員を前に、被告は身の潔白を訴えた。
「私は最初から言っている通り、妻に殺意を抱いたことはありませんし、メタノールを摂取させたことはありません」
「妻がなぜ命を落とすことになったのか、私にはわかりませんが、私は無実です。噓は何一つ言っていません」
被告は令和4年1月14~15日ごろ、東京都大田区の自宅で妻=当時(40)=にメタノールを摂取させ、16日に急性中毒で死亡させたとして起訴された。メタノールは無色透明の液体で、アルコールランプの燃料などに使われる。
検察側の指摘によると、妻は同年1月15日朝、嘔吐する▽水風呂に入る▽うめき声を上げる▽ベッドから落ちる-といった、メタノールの中毒症状とみられる異常な行動を取った。
休日で在宅していた被告はこの様子を見ていたが、119番通報したのは翌16日朝になってから。救急隊が心肺停止状態の妻を搬送したが、病院で死亡が確認された。
(中略)
検察側は、妻が死亡する2日前、被告が自身の研究室に高純度のメタノール2リットルを持ち込んでおり、「メタノールを入手できる立場にあった」と主張。妻に異常行動が出てから通報までに時間がかかっていること、妻に自殺をうかがわせる言動・動機がないことなども、殺害を裏付ける事情になるとした。
これに対し弁護側は、妻の異常行動は二日酔いによるものだと被告が考え、当時は新型コロナウイルス禍でもあり「救急車を呼ぶのをためらった」と説明。また、妻がインターネットで自殺に関する検索をしていた可能性がある、とも主張している。
愛飲していた酒に
検察側が殺害の根拠の一つに挙げるのが、焼酎のパックに残された痕跡だ。
妻はパック入りの麦焼酎を愛飲していたという。検察側によれば、被告は妻の異常行動が出た15日、自宅にあったこのパックを携帯電話で撮影していた。この写真では、パックの表面に一部、白いしみのようなものが残っていた。
公判では、このパックに使われているインキを製造しているメーカーの社員に対し証人尋問が行われた。メタノールや同じくアルコールの一種「エタノール」などの試薬を同じパックに付着させる実験を行った結果、社員は「メタノール試薬がパック表面にたれれば、こうした状態になる可能性がある」と証言した。
これに対し、弁護側は別の専門家に実験を依頼しており「メタノールの痕跡とはいえない」と反論する見込みだ。
果たして妻は殺されたのか。今後も審理は続き、判決は10月30日に言い渡される。
(産経新聞の記事から引用)


第三者が妻にメタノールを飲ませた可能性はない以上、犯行が可能なのは吉田被告だけです
吉田被告はどうにかして妻が自殺を図ったよう見せかけたいのでしょうが、遺書などは残されておらず、あまりに不自然です
ブログの記事にも書いたように、メタノール中毒はかなりの苦痛を伴うとされます。医薬品についての知識を有する妻が、わざわざメタノールを大量に飲んで自殺を図るとは思えません。誤って焼酎とメタノールを飲むとも考えられません
吉田被告側に「無罪=妻は自殺」だと証明する手段は残されているのでしょうか?
吉田被告は妻の殺害を計画し、あれこれ手段を考えた末、これなら完全犯罪になり得ると思って実行したのでしょうが、傍から見れば杜撰な犯行です
このまま有罪判決が出ても控訴し、さらに最高裁まで上告し争うつもりだと推測されますが、有罪判決がひっくり返って無罪になったりはしないでしょう
不満はあれど離婚調停を成立させ、別れた方がよかったはずです

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