大阪の病院職員 女児強姦で公判はいつになるか
大阪府吹田市の無職、柳本智也被告（２７）は下校する女子小学生を尾行し、一人で留守番をしていると判るや家に押し入り、わいせつな行為を繰り返したとして、大阪府警に逮捕されています。その後の取り調べで被害女児は約６年間で１０人以上となり、その他盗撮の犯行と併せて４０件もの事件で起訴されました
大阪地裁は裁判員裁判のため裁判員候補となる市民を呼び出したものの、公判前の争点整理が紛糾し、裁判員を選定できないまま返したと報じられています
どうやら柳本被告は公判前の争点整理段階で証拠や被害者証言に同意せず、徹底抗戦を試みているようです
女児が被害者の強制性交致傷事件の裁判員裁判で、大阪地裁が、裁判員候補者を呼び出したのに選任手続きを行わずそのまま帰していたことがわかった。争点の絞り込みが間に合わなかったとみられる。
被告は元病院職員の男（２８）。起訴状では、大阪府内で２０１６～２２年、複数の小学生らを脅して性的暴行を加え、その様子を撮影するなどしたとしている。大阪地検が２２年８月～２３年３月、強制性交致傷罪などで起訴した。
地裁は２３年１月～今年２月上旬、裁判官と検察官、弁護人が事前に争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きを１３回実施。２月２０日の初公判を含む１１回（２～３月）の期日を決定し、裁判員６人と補充裁判員３人を選任するため、候補者１１７人に呼び出し状を発送した。呼び出し日は２月１４日で、３８人が地裁を訪れたが、選任手続きは行われず、公判期日は全て取り消された。
関係者によると、整理手続きでは、男が撮影した動画について、裁判員の精神的負担に配慮する裁判官から促され、検察側が静止画にセリフをつけた書面での証拠提出を提案。弁護側は検察に都合の良い内容になっていると反発していた。
さらに、裁判員候補者の呼び出し日が近くなってから、弁護側が被告の責任能力に関わる新たな証拠を提出。地裁は予定通り公判を開くのは難しいと判断したとみられる。地裁総務課は「裁判官の判断としか言えない」としている。
現在も整理手続きは続いており、初公判の期日は未定だ。地裁は改めて別の候補者を呼び出し、選任手続きをやり直すとみられる。
裁判員候補者への呼び出し状には、呼び出し日と公判期日が記載され、期日の予定も空けて選任手続きに臨む候補者が多い。元裁判官の波床昌則弁護士（和歌山弁護士会）は「公判予定ありきで候補者を呼び出したのではないか。選任手続きは争点と審理計画を確定させてから行うのが原則だ」と語る。
（読売新聞の記事から引用）
柳本被告の卑劣な犯行は言うまでもありませんが、法廷戦術としてもなりふり構わない手を使っているように思えてしまいます（あくまで記事から受ける印象、として）
記事から推測するに、柳本被告は女児を強姦する場面を動画で撮影しており、被害者の数からして相当量の動画があるのでしょう。検察は動画そのものを法廷に証拠として提出するのを躊躇い（裁判員にとって１０人分の強姦シーンを延々と見せられるのは苦痛でしかありません）、動画から切り取った静止画を証拠にすると提案したものの、柳本被告と弁護人が同意しなかったわけです
柳本被告は、「自分はやっていない」と全面否認しているのかどうか、不明です。が、１０人分もの強姦シーンすべてを裁判官・裁判員の前で明らかにし、「これは自分の犯行ではない。証拠は捏造されたものだ」と言い張るのであれば、相当のタマだと言わざるを得ません。もっとも、女児１０人を強姦している時点で悪魔の所業であり、鬼畜並みの精神ですが
裁判でもあらゆる手を使って犯行を否定し、無罪なり大幅な減刑を得るつもりでしょう
被告が公正な裁判を受ける権利を有するのは当然としても、あまりに汚い手を使うのはどうか、と言いたくなります
また、弁護人は今になって柳本被告の刑事責任応力に疑義を呈しており、裁判官の判断次第では精神鑑定が実施されるのかもしれません
学校帰りの女児を繰り返し尾行し、１人で留守番をしているのか、親の帰宅時間がいつ頃になるのか、入念に下調べを続けていた柳本被告が精神異常で、刑事責任能力を問えないほど重篤な状態だったとは考えられないのであり、これも弁護人の法廷戦術ではないか、と勘ぐりたくなります。精神異常を主張し、心神喪失とはいかずとも心神耗弱を認めさせ、刑の軽減を狙っているのでしょう
ちなみに柳本被告はいつ、どこの家の女児をマークしたのか、詳細な尾行記録を残していたはずで、その記録は証拠として押さえられているはずです
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