北朝鮮の最新潜水艦は欠陥だらけと判明

昨年10月、北朝鮮は戦術核ミサイルの発射も可能という攻撃用潜水艦「金君玉英雄」号をメディアに公開し、大いに自慢していました
しかし、この潜水艦が実用になるのかどうか、当ブログでは疑問を提起したところです
「金君玉英雄」号は第二次世界大戦当時に運用されていた旧ソ連海軍のロメロ級潜水艦をベースに、船体を延長させミサイルの垂直発射装置を積み込んだものです。基本的な設計が古すぎて性能に問題があるのでしょうし、船体中央部にミサイル発射装置を無理やり載せた構造は大丈夫なのかと懸念されます
水中でミサイルを複数発、発射しようものならその圧で船体がポキリと折れてしまう…といった結果になりかねません
韓国メディアが造船所のドックに置かれたままだという「金君玉英雄」号について記事を書いています


北朝鮮が昨年公開した潜水艦「金君玉英雄」は旧型を改造したもので、初の戦術核攻撃用潜水艦といわれています。ところが、肝心の水中ではしきりに沈み、海上では横に傾く状態を繰り返し、修理中であることを韓国情報当局がつかみました。イ・チェヒョン記者の独自リポートです。
(記者リポート)
昨年9月、北朝鮮の初の戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」の進水式が、金正恩(キム・ジョンウン)も出席する中で行われている様子です。
(金正恩〈昨年9月〉)
「核攻撃潜水艦という手段が、今や破廉恥な敵たちを恐怖に震え上がらせる威嚇的なわれわれの力を象徴するようになり…」
既存の1800トン級の旧型潜水艦を改造して弾道ミサイル「SLBM」の発射管を10本も設置し、「奇怪なシルエット」だと指摘されました。
進水後は主に停泊地にいて、今年5月に乾ドックへ移り、最近新浦造船所で大規模な作業が進んでいる様子が衛星写真に捉えられました。
情報当局は、潜水艦の運用にかなりの問題点が見つかり、修理中であることを把握しました。
情報当局の関係者は「潜水艦は浮力と水平を維持することが基本だが、潜航後も気泡が発生し続けたり、下へ沈み続けたりしている状態」だと言いました。
加えて、海面に浮上する際「艦体が横に傾く深刻な欠陥」も見つかったと語りました。
(ムン・グンシク/漢陽大学公共政策大学院特任教授)
「既存の潜水艦の幅は広げずに長さだけを伸ばしたから、バランスを取る上で非常に不安定だろう。水中でも、おそらく機動は相当に困難だろう」
最近、国際海事機関(IMO)の船舶登録システムでは、「金君玉英雄」をはじめとする北朝鮮の潜水艦の情報が登録されたものの削除されました。これは、北朝鮮が戦力の漏出を懸念して削除を要請した可能性があります。TV朝鮮、イ・チェヒョンがお伝えしました。
(朝鮮日報日本語版の記事から引用)


おそらくは金正恩のバカな発想に基づき、古い潜水艦を無理やり改造したのでしょう。北朝鮮が保有するのは小型潜水艇ばかりで、大型の潜水艦は保有していません。なので、大型の潜水艦を自力で建造するだけの設計能力も建造技術もなく、金正恩の思いつきに逆らえないので形ばかりの戦術核攻撃潜水艦らしきもの、をでっち上げたというのが実際でしょう
当然ながら外洋を航行するだけの性能はなく、潜水すれば水漏れを起こし圧壊しかねない脆弱な船体だろうと思われます。何より2番艦、3番艦が建造されないのですから見てくれだけの役立たず、だと証明しています
高い水圧に耐えられる高張力鋼板が作れないのですから、潜水艦建造など無理な話です
北朝鮮は偵察衛星の打ち上げに立て続けに失敗し、潜水艦もこの通りです。さらに大型弾道ミサイルも繰り返し発射していますが、性能はいまいちです。こうした無駄な兵器開発に多額の予算を投じ続けている限り、国力の回復は困難であり、ジリ貧状態が続くものと考えられます
進水式の様子を伝える映像ではやたらはしゃいでいますが、実用化できない鉄屑に多額の予算を注ぎ込んでいるのですから笑えません

北韓首艘戰術核潛艦! 「金君玉英雄」下水

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