韓国アニメ「スーパーシークレット」がすごい?
「日本のアニメーション作品が韓国で人気を得ているが、韓国アニメも凄い」といった記事をしばしば見かけます。こうした記事を掲載するメディアにどのような意図があるのか、よく判りません
今回紹介するのはアニメやゲームの話題を扱う「ふたまん」というウェブサイトで、記事では韓国のアニメーション作品「整形水」や「外見至上主義」といった作品が取り上げられています。この2作品は個別に当ブログで取り上げましたが、B級作品とC級作品の中間くらい、という感じで「まあ、興味があるなら1度くらいは見てください」とのレベルです。とても「ぜひ見たほうがいい」などと言えるレベルではありません
同記事で取り上げている「スーパーシークレット」はまだ当ブログでは取り上げたことがない作品なので、言及します
■韓国産癒し系アニメ『スーパーシークレット』
『スーパーシークレット』はこれまで紹介した2作品とは違い、ハートウォーミングな作品となっている。本作も原作は配信漫画で、人間に化けることができるオオカミのギョヌと女子大生のウノのラブストーリーが展開される。1話10分前後と、気軽に視聴できる構成の作品となっているのも魅力的だ
物語では、しっかり者のギョヌがドジっ子でのんびりしたウノに恋心を抱きながらも素直になれない姿が、少女漫画のような可愛らしいタッチで描かれていく。幼なじみで仲がいいふたりだが、ギョヌはあるとき人間に化けていた姿から元の巨大なオオカミの姿に戻り、ウノに発見されてしまう……。
だが、人間の姿のギョヌとオオカミの姿のギョヌが同一人物だとウノに勘付かれることはなく、もどかしい恋愛模様が繰り広げられていく。
『整形水』や『外見至上主義』とは違ってスリリングなストーリー展開ではなく、スローなペースで進んでいくアニメで、幅広い世代に受け入れられる作風という印象だ。格差やいじめ問題を扱った作品が多い韓国産アニメだが、その印象もガラリと変わってしまう温かみのある作品として本作もおすすめしたい。
今回紹介した3作品はいずれも日本でも知名度がある作品だ。韓国のアニメの人気はじわじわと高まっており、ネット配信の発展によって世界中のアニメファンが見ることが可能になった。
韓国産アニメは日本のアニメファンからもそのクオリティーが評価されているので、今後もますます目にする機会が増えていくことだろう。その面白さを確認する意味でも、ぜひ今回紹介した3作品を視聴してみてほしい。
(ふたまんの記事から引用)
大人気LINEマンガをアニメ化!「スーパーシークレット」第1話
作りは悪くないのですが、面白みに欠けます。ほのぼの系、あるいは日常系の作品なのでしょうが、やはり世界観の薄っぺらさ、余韻のなさが不満です。こどもの世界を描いていますので、制約はあるのでしょうが、それでも物語が平板すぎでしょう
狼と人間の話であれば、「狼と香辛料」があります。そこには旅の商人のビジネス、経済観というしっかりした縦軸があって、そこに行商人ロレンスと狼でありながら人語を解し頭のキレるホロとの交流があり、また2人して知恵を絞って困難を乗り越えようとする見せ場が用意されています
「スーパーシークレット」は、狼である秘密を隠して付き合う2人を中心とした人間模様が描かれていますが、どうにも薄っぺらで盛り上がりとか山場がない気がします(上記の第1話しか見ていませんが)
また、最近の日本の作品では「デキる猫は今日も憂鬱」があり、思わず笑ってしまうシーンや会社員あるなるなシーンが盛り込まれており、いわば山場とオチが存在します
妖怪退治や巨大ロボの対決といった話でなくとも、こうして日常を切り取って大人の鑑賞にたえられる話を構築できるのが日本のアニメーションの強みです
TVアニメ『デキる猫は今日も憂鬱』1缶め~3缶め ダイジェスト
引用した記事では、「韓国産アニメは日本のアニメファンからもそのクオリティーが評価されている」などと書かれていますが、プロットもストーリー構成も演出も作画も落ちる、と自分は感じます。日本アニメの下請けを長くやっていて、日本のアニメーション作りを学べる立場にいるのに、なぜ韓国アニメはプロットやストーリー構成や演出や作画が向上しないのか、不思議です
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