インドネシア女子留学生殺害 起訴された梶村被告
2023年8月、インドネシアから日本に語学留学していた女性を殺害し、キャッシュカードなどを奪ったとして逮捕された梶村圭一郎については、報道がパタリと途絶えてしまい、殺人罪で起訴されたのかどうかも判然としません
事件から1年になるのを機会に調べたところ、2024年2月に前橋地検が起訴していたと判明しました
梶村被告2023年11月から鑑定留置となり、精神鑑定が実施されており、「刑事責任能力に問題はない」と検察が判断したものです。ただし、インドネシア人留学生を自宅アパートに遺棄した疑いについて、検察は証拠を総合的に検討した結果、起訴を見送っています
梶村被告2023年11月から鑑定留置となり、精神鑑定が実施されており、「刑事責任能力に問題はない」と検察が判断したものです。ただし、インドネシア人留学生を自宅アパートに遺棄した疑いについて、検察は証拠を総合的に検討した結果、起訴を見送っています
梶村被告は以前、和歌山県で心中事件を起こし、女性は死亡。自身は大量の睡眠薬を服用した後、消防に自殺すると電話したため、命拾いしていますが、心中を偽装していた可能性が考えられます
この心中を図る男の心情については前回、当ブログで取り上げたので下段の(関連記事)を参照願います
満期出所
心中事件で懲役5年の判決を受け、京都刑務所に服役していました。京都刑務所はB級施設で、過去に受刑歴のある者が服役する施設ですから、梶村容疑者はこの心中事件以前にも服役した前科があるものと推測されます。なお、梶村容疑者は仮釈放ではなく、満期での出所です。仮釈放の審査をパスできなかったのか、何らかの理由・事情があったのでしょう
1つは親や親族が身許の引き受けを拒否しており、帰住先がなかなか決まらなかった可能性です。もう1つは累犯受刑者で、仮釈放させるべきか否か、意見がまとまらなかった可能性です。仮釈放させてもまた事件を起こす蓋然性が高い人物、と警戒の目で見られていたのかもしれません
引受先
報道によれば、帰住先がなかなか決まらなかった梶村被告は群馬県で福祉事業活動をしている女性と文通し、彼女の運営する施設に引き受けてもらうことになったと伝えられています。しかし、そこは刑務所を出所した女性が一時身を寄せる場で、男性である梶村被告を受け入れることをスタッフが皆反対したと記事には書かれています
なので、梶村被告は人当たり良く温和な言動で相手を信用させる芸当ができ、幾人もの刑務所出所者を相手してきた福祉事業家をも籠絡するテクニックの持ち主だと考えられます
それがいわゆる精神病質者(サイコパス)たる側面なのでしょう。この場合、サイコパスは俗に言うところの猟奇的殺人者との意味ではなく、精神医学上の精神病質者を指す言葉です
しかし、梶村被告は施設関係者とトラブルを起こし、別にアパートを借りて生活を始めます。刑務所から出所する際、引き受けてくれた恩に感謝をすこともなく、フェイスブックではこの施設と福祉事業の活動をする女性をボロクソにけなしています
リア充を誇示
さて、梶村被告のフェイスブックですが、インドネシア人女性との2ショットを多数載せています。まるでリア充ぶりを誇示するかのようです
このフェイスブックのフォロアーの多くが外国人であり、しかも女性ばかりというのも特徴です。特に、東南アジア系の女性に梶村被告は人気があったようです。日本人にしては彫りの深い顔立ちをしているためでしょうか?
ただ、梶村被告がインドネシア人女性に愛着があったのかどうかは疑問です
梶村容疑者は女性を愛しているのではなく、自分自身が好きなのでしょう。そして女性との心中を偽装し殺害している背景には、女性への復讐を意識しているのか、無意識にそう企図しているのではないか、との疑いがあります
梶村被告の生育環境が不明なので断言はできないものの、母親に見捨てられたなど、女性への根強い不信感と蔑視を抱く体験があったのかもしれません
現時点で判明している情報は少なく、公判を迎えないと詳細は報道は出ないのでしょう
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