神戸大学バド・サークル 旅館破壊その後

今年の3月、世間を騒がせたのが神戸大学のバドミントンサークルによる旅館破壊事件です
大学側は学生の処分を検討すると表明していましたが、学生を処分したとの報道はないままです。どうなったのかと調べてみました
6月中にサークルのメンバー62人からの事情聴取が終わり、今後、処分を検討する段階なのだそうです
7月29日付けの神戸大学ニュースネットは以下のように伝えています


神戸大の非公認バドミントンサークルBADBOYSが3月中旬に合宿先で行った不適切行為について、学生委員の教員らを中心とした調査委員会が、合宿の参加者への聞き取り調査をほぼ完了させたことがニュースネットの取材でわかった。処罰については各学部で検討され、今年度中に決定する見通しだ。
▼「調査は6月12日にほぼ完了」
調査委員会の複数の関係者への取材によると、調査委員会は学生委員を含めた各学部2人ほどの教員らで構成。聞き取り調査は62人の合宿参加者全員に対して行われる方針で始まった。6月12日の会議をもって学生に対する調査をほぼ終えたものの、卒業生に関してはまだ調査しきれていないという情報もある。
神戸大学学生懲戒規則12条2項では、学生による懲戒の対象となりうる行為について「部局等の教授会は、当該行為に係る事実関係を調査し、懲戒処分の要否等について審議するものとする」と明記されている。
このため個々人の懲戒処分については、今後、所属学部などの各部局で検討される。取材によると、個々人の懲戒処分に関しては各学部の権限が大きいものの、学部間で処分の不公平感が出ないように、各部局や本部との間での調整が必要となるという。
サークルとしての団体の処分は、学生委員協議会で各学部での調査報告をしたのちに決定するという。
▼各学部、同じフォーマットで質問
調査委員会の聞き取り調査の進め方はどのように行われたのだろうか。
複数の関係者の話を総合すると、質問のフォーマットを決めて各学部で質問内容が同じになるようにし、必要があれば追加調査を行ってきたという。
5月に取材した段階では、「合宿に参加した人に話を聞き、プライバシーに配慮しながら、トラブルを起こした人にも、(その時間)寝ていた人にも同じ質問をしている」、「調査中に新しい情報が出てきたりなどするので、調査の方法を模索している部分もある」と調査に苦労している声が聞こえてきた。
また、「起こったことに関しては、学生も忘れているかもしれないし、どのくらい正直に話してくれるかも分からない。正直に言わずに黙っているほうが得をするような形では進めたくない」という考えの委員もいた。
▼「学生も世論も納得できる解決を目指す」
調査委員会の様子に関しては「先生方も真摯に向き合っていて、ネットの世論に左右されて感情的にやっている訳ではない。学生に対して不当な処分をしないように細心の注意を払い、誠意を持って調査を進めている印象だ」、「学生も世論も納得してくれるような形での解決を目指している」と話す委員もいた。
またある関係者は、個人的な見解としながらも、学生の迷惑行為の再発防止について「今回の件が起こった原因として、立場が違う人との交流をしないというのがあるのではないか。活動の中でもっといろんな人と積極的に交流するなどして風通しを良くし、誰かがブレーキをかけるようにしないといけない。そのためには活動を客観的にチェックできるような仕組みが重要だ」と話す。
「ぜひ学生からも意見などを出して欲しい。また、もしあの場にいたら自分はどうしていたかを考えて、自分たちのことを顧みてほしい」と私たち学生に問いかけた。
(神戸大学ニュースネット委員会の記事から引用)


それにしても6月半ばで事情聴取が完了とか、あまりに対応が遅すぎて驚かされます。神戸大学側にすれば、「大学は捜査機関ではない」と言い返すのでしょうが、何をグズグズしているのかと思うばかりです
事情聴取に関わる大学職員が限られているのなら、人数を増やしてでも迅速に聴取を終わらせるべきでしょう。そして処分の検討はこれから…というのですから頭がクラクラします
いつまでに処分を決定するのか、最終地点を決め、そこに向けて事を進めるのが一般的なやり方なのでは。このままなら年内に処分は決まらないままかもしれません。学内の問題なので、世間がどう思おうが関係ないと思っているのか、そもそも世間がどんな目で神戸大学を見ているのか気にしていないのか?
サークルには旅館側に損害賠償をするよう、大学が促しているとは思うのですが、どこまで賠償が進んでいるのか報じてもらいたかったところです。まさかまだ賠償すら終わっていない…という呆れた展開なのかも
サークルのメンバーやサークルのOBに声をかけて金を集め、賠償するのだろうと思います。が、まだ賠償もできていないとすれば神戸大学は学生も大学職員もやる気がないのかと疑いたくなります
また、上記の記事の中でも再発防止策として「今回の件が起こった原因として、立場が違う人との交流をしないというのがあるのではないか。活動の中でもっといろんな人と積極的に交流するなどして風通しを良くし、誰かがブレーキをかけるようにしないといけない。そのためには活動を客観的にチェックできるような仕組みが重要だ」と書かれており(大学職員か教員の方の私見でしょうが)、何か浮世離れした物言いに聞こえてしまいます。教育機関だからこうした意見が出るのは当然としても、「いや、そうじゃなくて」と言いたくなります
迅速に事情聴取をし、速やかに関係した学生を処分するとともに旅館への賠償を完了させるのが優先事項であり、「なぜサークル活動が野放図になってしまったのか。その改善策を検討する」のはその後からでよいのでは

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