犬山少女虐待死 母親の内縁の夫逮捕
またいつものようなパターンの事件です。シングルマザーと同棲を始めた内縁の夫がこどもに暴力をふるい、死に至らしめるという
ただ、当ブログとしてはあの事件もこの事件も同じ、という扱いは基本的にしません。いくつかの共通点を並べ挙げ、「だから同じ事件だ」と指摘したところで、それが意味するところはほとんどないからです
傷害致死容疑で逮捕された会社員倉田凱容疑者(32)にしろ、母親で保護責任者遺棄致死島崎みなみ容疑者(33)にしろ、こどもの虐待死は唯一無二の体験であり、彼と彼女が初めて体験するものでしょう(こどもの頃、親から虐待された体験を有しているのかどうか、現時点では不明です)
そして世間に多くあるところ、シングルマザーと同棲を始めた内縁の夫がこどもに暴力をふるう事件について、この2人はまったく関心がなかったのでしょうし、テレビニュースも見ていないのでしょう。ですから、世間で同じような事件が起きていると聞かされたところで、2人にはピンとこないままだと想像します
小学1年の女児(7)に暴行を加え死亡させたとして、愛知県警捜査1課などは18日、傷害致死容疑で、会社員倉田凱容疑者(32)=同県犬山市上野米野=を逮捕した。倉田容疑者と内縁関係にある母親の島崎みなみ容疑者(33)=同=も保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。認否は明らかにしていない。
倉田容疑者の逮捕容疑は5月24日午後8時40分~25日午前7時40分ごろ、自宅アパートで島崎容疑者の娘の奈桜さんに暴行を加え、同26日に敗血症性ショックで死亡させた疑い。島崎容疑者は奈桜さんが腹痛や嘔吐(おうと)を訴えたのに適切な措置を取らず死亡させた疑い。
同課によると、奈桜さんは倉田容疑者の119番を受けて岐阜県内の病院に搬送された。体に複数のあざがあり、同課は日常的な虐待があったとみて調べる。
一宮児童相談センターによると、奈桜さんは2022~23年に計2回、同センターから一時保護されたが、帰宅を希望したことから保護は解除された。県はセンターの対応が適切だったかを検討するため、第三者委員会を立ち上げる方針。
(時事通信の記事から引用)
また、第三者委員会での検証です。児童相談所の怠慢によってこどもの命が失われた後になって、検証したところでこどもが生き返ったりはしません。第三者委員会の検証報告が出たとしても、おそらく一宮児童相談センターの職員は誰も責任を問われないままなのでしょう
そのような検証結果で業務の改善が実現できるのか、はなはだ疑問です
おそらく女児への暴行を隠蔽したい倉田容疑者に児童相談所の職員は凄まれ、恫喝めいた態度に怯え、怯んでしまった結果だと思われます。倉田容疑者がそうした態度に出るのは、暴行を隠したいからであり、隠したいからこそ児童相談所職員を家に入れず、こどもに会わせようとしない…のです。もちろん、児童相談所の職員は経験上そうと理解しているのですが、「面倒だから」とか「絡まれるのが嫌だから」とかの理由で放置してしまったのでしょう
この時事通信の記事について、「子育てしているシングルマザー家庭に入り込んでいる若い男はほんとに要注意だよ。その子に対して自分が知らない前の男の幻影を感じ取って嫉妬をむき出しにするんだよ。似たような事件がよく起こっているじゃないか」とのコメントが書き込まれています
ただ、先にも書いたように逮捕された2人にとってこどもの虐待死は初めての経験で、死んでしまうとの予見はなかったと思われます
島崎みなみ容疑者にすれば、ようやく捕まえた男(倉田容疑者)を手放したくなかったのでしょうし、自分の娘より倉田容疑者の方が大切だったのでしょう
倉田容疑者にすれば奈桜さんに何の愛着もなく、感情もなく、「これくらい死んでしまうんだ」と思っているだけなのかもしれません
後は取り調べで「殺すつもりはなかった」とか、「躾のためだった」などと弁解を並べるのでは?
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