心斎橋強盗事件 精神鑑定を実施

大阪の心斎橋にある貴金属販売店で高級腕時計を奪った上、男性店員を刃物で刺し逃走した中国籍の男が、関西国際空港で逮捕された事件の続報です。逮捕された后馭波(コウ・ギョハ)容疑者に刺された男性店員は病院に搬送されたものの、亡くなっています。なので、この事件は強盗殺人事件となります
間もなく起訴されるだろうと思っていたら、何と精神鑑定のため鑑定留置したとの報道が出ました


大阪・心斎橋の宝飾店で8月7日、男性店員(30)が刺殺され、高級腕時計が奪われた事件で、強盗殺人容疑で送検された中国籍の后馭波(ホウユボー)容疑者(27)が、4日の来日当日に被害店舗を下見し、奪ったのと同じブランドの高級腕時計を試着していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。府警は強盗目的で入国し、下見をしていたとみて調べる。
后容疑者について大阪地検は23日、事件当時の精神状態を調べるため、鑑定留置を始めたと明らかにした。期間は同日から12月16日まで。
捜査関係者によると、后容疑者は4日に中国から航空機で入国。被害店舗に来店し、スイスの時計メーカー「パテックフィリップ」の高級腕時計を試着し、在庫状況を尋ねていた。6日には別の店で凶器とみられる牛刀(刃渡り約21センチ)を購入していたという。
事件は7日午後に発生。后容疑者は女性店員に刃物を突きつけて6280万円相当の腕時計を奪い、男性店員を刺殺して逃亡、約2時間半後に関西国際空港で身柄を確保された。
(産経新聞の記事から引用)


精神鑑定を実施するからには、取り調べの段階で刑事責任能力を疑う言動があったのでしょう
ただ、航空機で来日し、現場を下見した上で凶器を買い求め、強盗を決行した人物が精神障害である可能性はどうなのか、と思うばかりです
自分が何をしでかしたのか理解できない精神状態で、来日するとは考えられません。犯行時のみ、精神に混乱をきたしていたとも考えられません
あり得るとすれば、刑罰を免れるため精神障害のふりをしているとか、です
検察がそのような安直な芝居に騙されるとは思えないのですが、担当検事ら複数名で検討した上で精神鑑定を必要と判断したのですから、相応の事情があると見るしかありません
通常、精神鑑定は3か月ほどですが、中国語しか解さないとの事情を踏まえ、4か月の期間を設定したのでしょう
后馭波容疑者の背後に強盗を命令した組織があるのかどうか、気になるところですが、簡単には口を割らないものと想像します。自身、あるいは家族が犯罪組織から報復を受けるおそれがあるので

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