「紀州のドン・ファン」 殺人の公判は9月から

「紀州のドン・ファン」の元妻にして、野崎幸助氏を殺害した容疑で起訴されている須藤早貴被告の公判が来月12日、和歌山地裁で始まります
先に北海道の男性から嘘の留学話で大金を騙し取った事件の裁判で、懲役4年6月が求刑されており、判決は9月2日に言い渡されます
さて、須藤被告は野崎氏殺害を否認する方針で、とことん争うのでしょう
公判は25回を経て12月に判決が言い渡されます
25回も公判を開くということは、公判前の争点整理段階で検察側の提示する証拠のほとんどに同意をせず、証拠とされる記録や調書などの真実性を争うつもりでしょう
検察側がどこまで犯行を立証できるのか、注目されます


2018年に和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、殺人罪と覚醒剤取締法違反(使用)で起訴された元妻の須藤早貴被告(28)の弁護側が公判で無罪を主張する方針であることが関係者への取材でわかった。裁判員裁判の初公判は9月12日、和歌山地裁で開かれる。
起訴状によると、須藤被告は18年5月、同市内の野崎さん宅で、何らかの方法で野崎さんに致死量を超える覚醒剤を飲ませて殺害したとされる。須藤被告は捜査段階で黙秘していた。
争点を絞り込む公判前整理手続きは21年11月以降、6回行われた。
検察側は公判で、須藤被告のスマートフォンの解析結果などを基に、現場にいたのは須藤被告で、被告以外に野崎さんを殺害できた人物はいないとする状況証拠を積み重ねて立証するとみられる。
一方、弁護側は起訴事実を全面的に争い、無罪を主張する見通し。
公判前整理手続きは9月2日にも実施される。その後、初公判を含めて25回審理し、12月12日に判決が言い渡される予定。
(読売新聞の記事から引用)


野崎さんは記事にもある通り、致死量を超えるだけの覚醒剤を飲まされており、早貴被告がどこで誰から覚醒剤を入手したのかが関心事です
入手した手段が不明なら不明でも構わないのですが、入手した手段を明らかにできれば早貴被告による犯行を裏付けることができ、早貴被告は限りなく不利な状況に追い込まれます
逆に、「何らかの手段で収入した覚醒剤を野崎さんに飲ませ…」という程度の立件なら、裁判官は弱いと感じるでしょう
ですから、早貴被告が覚醒剤の密売人と接触していたとされる通話記録とか、覚醒剤を早貴被告に売り渡したする密売人の証言など、何らかの裏付けが必要になります
検察・警察がどこまで捜査を進め、確たる証拠を押さえられたのか、公判の展開を見守りましょう
それにしても、なぜ覚醒剤を使ったのか、あまりに不自然です。毒物なら他にもあるわけで
覚醒剤を大量に飲んで自殺を図った事例など、自分は聞いたことがありません。覚醒剤が検出された時点で警察は他殺を考えるはずですし、遺産相続の資格のある早貴容疑者が真っ先に疑われます。疑いがかかってもしらを切り続け、起訴されず、遺産を手にできる自信があったのでしょうか?

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