鹿児島県警捜査資料漏洩 性暴行事件の不可解(1)
一連の鹿児島県警における捜査資料漏洩事件で、そのきっかけの1つとなったのが医師会職員による性暴行事件です。コロナウィルス感染者のうち、軽症者を一時隔離施設する施設(借り上げたホテルだと思われます)で施設の運営に従事していた医師会職員の男性が、女性看護師に複数回不同意性交を繰り返したものです
この男性職員は犯行を認める言動があったものの、その後は「合意の上だった」と態度を翻しました。被害に遭った女性看護師が弁護士帯同で被害届を出そうと鹿児島中央署に出向いたとき、警察官が執拗なまでに被害届の受理を拒み、最終的には書類を突き返してきたと明かされています
医師会職員の男性の父親は鹿児島県警の警察官(幹部?)だとの話で、事前に「被害届を受理しない=事件化しない」と鹿児島中央署との間で隠蔽工作がされていたのでしょう
週刊金曜日がそこら辺りの事情を記事にしていますので、一部を引用します
鹿児島県警が非を認めたのは7月19日の県議会総務警察委員会。7時間に及んだ審議で、自民党県議の質問に対し、県警本部の竹中拓哉刑事企画課長が答えた。
「告訴状の写しをいったん警察側で預かったものの、警察署内の連携不足から、相談当日に、被害者に写しを返却した。被害者が受け渋りととらえても仕方のない対応だ。批判は真摯に受け止め、今後の反省教訓としたい」
【4時間話しても受理せず】
「受け渋り」はどんなものだったのか。女性が単独インタビューに答えた。
女性によると2021年8~9月、鹿児島市内の新型コロナ宿泊療養施設で、県から業務委託された県医師会の男性職員が、看護師の女性を複数回レイプした。
女性は強制性交の疑いで告訴状を出すため、22年1月7日午後1時、鹿児島中央署を弁護士と一緒に訪れた。担当の女性警察官は「弁護士とは別の場所で話を聴きます」と述べ、弁護士の同席を許さなかった。女性は「告訴状、被害届を出したい」と伝えたが、警察官は「被害届を出しても被害者が望む結果にはならない。時間も労力もかかり大変」「本当に嫌な思いをしたのなら、なぜ時間がたってからきたのか」などと述べ、告訴状を受け取らなかった。
女性がメモをとっていると、警察官から「警察は市民の味方、弱い者の味方ですと書いてください」と言われた。「自分で書いたらどうですか」と答えると「書きません」。警察官は30分おきに「上司に確認します」と離席。結局、4時間話したが「証拠がない」「立件できない」などと言われ、告訴状は受理されなかった。退室時、「被害届は出さないということでいいですね」と言われ、女性が「被害届を出す意思はあります」と答えると、警察官は告訴状のコピーをとった。ところが署を出た後、上司らしき男性警察官と2人で駐車場まで追いかけてきた。男性警察官は言った。「上司に報告したらコピーも受け取れないと」。告訴状のコピーを返された。職場に戻った女性は徒労感から、めまいと吐き気に襲われ、寝込んだという。
警察の捜査手続きを定めた国家公安委員会規則の犯罪捜査規範63条によると、司法警察員である警察官は、管轄区域内の事件であるかを問わず、告訴を受理しなければならない。弁護士が1月10日、署長に抗議文を出し、同17日、告訴状が受理された。
門前払いについて、ニュースサイト「ハンター」の中願寺純則記者は、県警の「もみ消し疑惑」として追及。告訴された男性は父親が元警察官で、父親と事前に警察署に相談に行き「刑事事件にならない」と言われていた、と報じた。
(以下、略。週刊金曜日の記事から引用)
結局、医師会職員は書類送検されたものの、嫌疑不十分で不起訴処分となり、女性看護師側は不起訴は不当であるとし、検察審査会に審査を請求しています
警察が本気で立件する気がなく、十分な捜査をしないまま送検した疑いが残ります
なお、鹿児島県医師会の幹部は、「女性の側が医師会職員を誘い込み罠にかけた」などと発言しています
この職員は医師会を退職し、老人介護施設で働いているとも伝えられています。親の力を借りて犯罪を隠蔽し、逃げ切ったつもりなのでしょうか?
鹿児島県警がこのような卑劣漢1人をかばうため、危ない橋を渡るというのも妙な話です。ひょっとすると、これまでにも県警の警察官やその家族を守るため犯罪の隠蔽を繰り返してきたのかもしれません。もちろん重大事件では隠蔽などできませんので、交通違反とか迷惑行為など事案によるのでしょうが
(関連記事)
鹿児島県警捜査2課長 性的暴行疑いで送検
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/512226194.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 県警が21人を処分
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505475092.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 性暴行事件の不可解(2)
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504833053.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 組織防衛第一
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/512226194.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 県警が21人を処分
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505475092.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 性暴行事件の不可解(2)
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504833053.html
鹿児島県警捜査資料漏洩 組織防衛第一
鹿児島県警捜査資料漏洩 巡査長に執行猶予付き有罪判決
鹿児島県警捜査資料漏洩 なおも不祥事相次ぐ
鹿児島県警捜査資料漏洩 県警の異常な捜査
鹿児島県警捜査資料漏洩 警官不祥事を暴くため漏洩
鹿児島県警捜査資料漏洩 県警生活安全部長も逮捕
鹿児島県警捜査資料漏洩 謝罪できない鹿児島県警
鹿児島県警捜査資料漏洩 巡査長を逮捕
鹿児島県警捜査資料漏洩 3つのルートで流出
鹿児島県警捜査資料漏洩 300人分も
京都府警本部長「殺してやる」発言で更迭される
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505057825.html
風力発電反対派の情報を警察が漏らし裁判 岐阜
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505050848.html
神奈川県警 警官が逮捕される件相次ぐ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505057825.html
風力発電反対派の情報を警察が漏らし裁判 岐阜
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/505050848.html
神奈川県警 警官が逮捕される件相次ぐ
兵庫県警警部の書類紛失 関係者400人に謝罪へ
兵庫県警警部が捜査資料紛失 泥酔の挙げ句