岡山女児虐待死を考える 母親の公判始まる
岡山市の西田真愛ちゃん(当時6歳)が母親と交際相手の船橋誠二被告から虐待を受けて死亡した事件で、母親の西田彩被告の公判が始まりました
船橋誠二被告は昨年10月に懲役14年の判決を受け、控訴せず服役しています。共犯関係に問われている西田彩被告の公判がなぜ半年以上も遅れて始まったのか、その理由は不明です
彩被告が共謀し、共犯関係にあったとなれば懲役10年前後の量刑となるでしょう。彩被告は初公判で「船橋被告に精神的に支配されていた」と主張し、共犯関係を否定しています
2022年に岡山市の西田真愛(まお)ちゃん(当時6歳)が母親と交際相手から虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死と強要の両罪に問われた母親の西田彩被告(36)に対する裁判員裁判の初公判が20日、岡山地裁(本村暁宏裁判長)であった。西田被告は「真愛ちゃんを守れなかったのは事実だが、自ら率先してやったわけではない」と述べた。
西田被告は交際相手の船橋誠二受刑者(41)(実刑確定)と共謀したとされる。検察側は冒頭陳述で「西田被告からLINEなどで『(真愛が)言うことを聞かない』といった連絡を受け、船橋受刑者が虐待しており、西田被告も共謀している」と主張。弁護側は「西田被告が直接虐待をしたことはない。止めなかったのは船橋受刑者の支配があったからだ」と反論し、共謀は成立せず、ほう助にとどまるとした。
起訴状などによると、西田被告は21年9月、船橋受刑者と共謀し、岡山市内の自宅で、真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせ続けるなどしたほか、布団でぐるぐる巻きにして押し入れに放置して意識不明にさせ、22年1月に低酸素脳症で死亡させたとされる。
船橋受刑者は昨年10月、同地裁で懲役14年の実刑判決を受け、控訴しなかった。公判で船橋受刑者の弁護側は、西田被告が真愛ちゃんのしつけを船橋受刑者に任せきっており、虐待も黙認していたと主張。「西田被告の無責任さが行為をエスカレートさせた」と訴えていた。西田被告は船橋受刑者の公判に証人として出廷し、虐待を止めなかった理由について「精神が崩壊していた」などと述べていた。
西田被告の公判は21日以降、被告人質問などが行われる。29日に結審の予定。
(読売新聞の記事から引用)
「虐待をなぜ止めなかったのか?」と問われた西田彩被告は、「精神が崩壊していた」と答えているのですが、本当にそうだったのかと思ってしまいます
西田被告には他にもこどもがいて、末娘の真愛ちゃんだけが船橋被告から虐待を受けていました。真愛ちゃんが虐待を受けていない時間は平常通り生活できていたのでは?
精神が崩壊していたのであれば、日常生活にも支障をきたしていたはずです
しかし、実際は真愛ちゃんへの虐待を見て見ぬふりをしていたのであり、「精神崩壊」は刑罰を免れるための口実と考えられます
最初に書いたように共犯である船橋被告の公判は昨年10月に終わっていますので、西田被告の公判が今年にずれ込んだのは精神鑑定のため3か月ほど鑑定留置が行われていたため、とも推測できます
西田被告は逮捕後、精神状態が不安定だったか、不安定なふりをしていたのかもしれません
精神鑑定では西田被告に異常は認められず、精神障害はないと鑑定結果が出て、起訴に至ったのでしょう
真愛ちゃんに虐待を繰り返す船橋被告を止めれば、彼との関係が切れてしまうと懸念し、言い出せなかったのか。あるいは、自らも虐待の片棒を担ぐことで船橋被告との絆を深められると考えたのか?
刑罰を少しでも軽減したい西田被告が本当のところを語るとは思えません。嘘を並べ、少しでも刑を短くしたいとの念でいっぱいなのでしょう
ちなみに船橋被告は既婚者であり、妻には「自分が(西田被告を)助けてやらなければならない」と言い、不倫関係を続けていたのが実際です
(関連記事)
岡山女児虐待死を考える 母親に懲役10年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504806360.html
岡山女児虐待死を考える 母親は精神支配されていたか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504680054.html
岡山女児虐待死を考える 母親に懲役10年求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504608638.html
岡山女児虐待死を考える 母親は共犯者だったか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504476256.html
岡山女児虐待死を考える 船橋被告に懲役14年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504806360.html
岡山女児虐待死を考える 母親は精神支配されていたか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504680054.html
岡山女児虐待死を考える 母親に懲役10年求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504608638.html
岡山女児虐待死を考える 母親は共犯者だったか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/504476256.html
岡山女児虐待死を考える 船橋被告に懲役14年判決
岡山女児虐待死を考える 船橋被告に懲役18年求刑
岡山女児虐待死を考える 公判で明かされた虐待
岡山女児虐待死を考える 初公判で犯行を認める
岡山女児虐待死を考える 第三者委員会報告
岡山女児虐待死を考える 捜査は終結したものの
岡山女児虐待死を考える 監禁致死と強要罪で起訴
岡山女児虐待死を考える こどもを守る責任
岡山女児虐待死を考える 殺意はなかった?
岡山女児虐待死を考える 布団巻にして脳死状態に
岡山女児虐待死を考える 全裸でいたぶり続ける
小2女児をトイレに行かせず蹴る 傷害で逮捕
目黒女児虐待死事件を考える 義父に懲役13年の判決
目黒女児虐待死事件を考える 「父親になろうとした」と繰り返す被告