心斎橋強盗事件 逃走した容疑者関空で逮捕
8月7日の昼過ぎ、大阪・心斎橋の貴金属販売店で腕時計(時価約6200万円)を奪い、店員を刺して逃走していた男が、関西国際空港で逮捕されたと報じられています
刺された店員はその後、病院に搬送されたものの亡くなっています
大阪市中央区の貴金属販売店で高級腕時計を奪った上、男性店員を刃物で殺害しようとしたとして中国籍の男が緊急逮捕された事件で、男性店員が搬送先の病院で死亡したことが7日、わかりました。警察は容疑を強盗殺人に切り替えて、調べを進めています。
緊急逮捕された中国籍の后馭波(コウ・ギョハ)容疑者(27)は、大阪市中央区の貴金属店「トキオカ」で、7日午後1時半すぎ、客を装って訪れ、対応した従業員に対し、刃物を示し、パテックフィリップ製の腕時計(6280万円相当)を強取し、逃走しようとしたところ、立ちふさがった別の店員の弘中辰弥さん(30)の腹を刃物で刺して逃走した疑いがもたれています。
弘中さんは意識不明の重体で病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。死因は出血性ショックでした。
警察の調べに対し、后容疑者は「店員から時計を盗った。店員を刃物で刺した」と容疑を認めていて、確保された際、腕時計を所持していたほか、凶器とみられる血が付いた包丁は現場付近の植え込みで見つかったということです。
后容疑者は午後4時半ごろ、関西国際空港の国際線ターミナルで身柄が確保され、大阪府警南署に移送されていました。
警察は容疑を強盗殺人未遂から強盗殺人に切り替えて、逃走した方法や動機などを詳しく調べています。
(読売テレビの記事から引用)
大阪市内で高級時計を奪い、そのまま関西国際空港から国外に逃亡する算段だったのかもしれません。外国へ逃げられると捜査の難易度が格段に高くなりますので、空港で身柄を押さえられたのは不幸中の幸いです
外国人犯罪者の特徴の1つは、ともかく犯行を認めようとしないところです。防犯カメラに姿が映っていようが、目撃者がいようが、とことん容疑を否認し、無罪だと言い張る外国人犯罪者が多く、日本人のように逮捕されれば観念し、罪を認める傾向とは真逆です
本件の后馭波容疑者は強盗を認めたようですが、今後の展開では「殺すつもりはなかった」と言い出す可能性があります
外国人犯罪で容疑を否認し、無罪を主張したところで外国の政府が介入し、日本側に圧力をかけて釈放させる…などという事態は原則として起こりません。在日米軍関係者の場合、「自分は無罪だ。日本で裁判を受けるとありもしない容疑で有罪にされてしまうから、アメリカで裁判を受けさせろ」と主張するケースがあるようです。しかし、米軍の軍人であろうとも日本国内で犯罪の容疑があれば、日本が裁判権を持ちます。ただ、日本で有罪判決を受けた後、「アメリカで服役する」と米国への送還を求め、大統領に直訴しアメリカ側へ身柄が引き渡された例が先日、ありました。アメリカで服役した後、間もなく仮釈放となっています(下記の関連記事で取り上げています)
また、外国人を逮捕した場合、警察からその国の在日大使館あるいは領事館に連絡を入れる取り決めになっています。中国の場合、連絡を受けると実際に大使館員が警察に足を運んで逮捕理由を確認したり、本人との面会を要求する場合があります。が、中国大使館といえど日本政府に「無罪だと主張しているからすぐ保釈せよ」などと要求はしませんし、できません
中国人が日本国内で犯罪をし中国に逃げ帰った場合、日本側に身柄を引き渡す例はほとんどなく、日本側が捜査資料を中国に提供し、中国で裁判をして刑を科す代理処罰が行われます
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