鹿児島県警捜査資料漏洩 なおも不祥事相次ぐ
鹿児島県警を巡る一連の捜査情報漏洩事件については、情報を漏洩させた警察官による個人的な犯罪の扱いです
これだけの混乱を招いた野川県警本部長がいまだにその地位にとどまっており、更迭されないのが異常でしょう。本部長を更迭すれば、警察庁にまで火の粉が及ぶと考えているのでしょうか?
警察庁はきょう、不祥事が相次いだことを受けて鹿児島県警に実施していた「特別監察」を終了したと明らかにしました。
期間は6月24日からきょうまでで、警察庁の首席監察官らによる野川本部長ら幹部への聴取や、関係書類の確認のほか、県警が策定した再発防止策についての指導などをおこなったということです。
また、警察庁は今回の不祥事を受けて、全国の警察本部長に対する研修などを拡充することを決めました。
本部長に赴任する前に行われる研修では、従来より研修時間を増やし、捜査指揮などについての講義を充実させます。
赴任後も、定期的に警察庁に呼び出しを行い、警察庁の幹部が個別に面談して業務管理の状況を確認した上で必要な助言や指導を実施するということです。
(TBSニュースの記事から引用)
警察庁のいわゆるエリート官僚たちが各都道府県警察本部の本部長として送り込まれますが、迎える警察本部の職員のほとんどが地元の人間であり、さまざまな地縁・血縁・人脈で固まっています。なので、県警本部長はお飾りで、2年もすれば交代すると軽視される向きもあります
以前にも書きましたが、佐賀県警や滋賀県警では女性の県警本部長が着任したものの、警察官の不祥事や捜査上の不手際が問題となった際にはミスを認めようとしない県警本部と、県民に謝罪を表明すべきとする本部長が対立する場面がありました。結局、本部長が県警本部内で孤立する形となり、任期途中で交代に追い込まれています。県警本部内の総務部長とか警務部長あたりに本部長をサポートできる人間を配置(警察庁から派遣する)しておかないと、こうした事態に陥ったりします
鹿児島県警の場合、どうであったのかは不明ですが
なお、鹿児島県警で捜査情報漏洩のゴタゴタが続いている間にも、県警の警察官による不祥事・犯罪が次々と明らかになっており、士気が緩みっぱなしだと伝わってきます
鹿児島県警をめぐっては捜査情報を第三者に漏えいさせた疑いで、現役の警察官や前の生活安全部長が相次いで逮捕されるなど異例の事態となっています。
そうした中、さらに警察官によるストーカー事案が明らかになり、その調べをめぐって、捜査資料の証拠隠滅など、不適切な捜査の疑いが浮上しています。
関係者によりますと、警察官によるストーカー事案があったのは、2023年2月。
鹿児島県霧島市のクリーニング店で働いていた20代の女性が当時、霧島警察署に勤務していた50代の男性警察官から「何かあったら連絡して」と携帯電話の番号が書かれた名刺を押しつけられたり、つきまとわれるストーカー被害を受けたということです。
女性は直後に男性警察官が所属する霧島警察署に相談しましたが、1週間たっても何の連絡もなく、女性が署に問い合わせたところ、霧島署は「会議で忙しくて返事が遅れた」「男性警察官はあなたに好意を持たれたと勘違いしたようだ」と説明したということです。
霧島署の対応に不信感を抱いた女性は2023年3月、県警本部に相談。
その後、自分の相談がきちんと調べられているのか情報開示を請求したところ、「女性が霧島署に相談した内容の文書は存在しない」との回答が県警から寄せられました。
しかし、「霧島署の相談文書を見たが、翌日消えていた」と話す警察関係者もいるということです。
一方、女性が勤めていたクリーニング店の近くには防犯カメラがありました。
女性が霧島署に相談した3日後の2023年2月23日、女性の知人が男性警察官の姿をクリーニング店の前で目撃しています。
この日の防犯カメラの映像について解析した県警はー。
「防犯カメラなどを精査したが、2月20日から少なくとも3月3日までの間で、男性警察官は防犯カメラには映っていなかった。」
県警は、女性が苦情を申し立てた県公安委員会に対して、このように回答しています。
7月19日に開かれた県議会の総務警察委員会のやりとりです。
県警本部 人身安全・少年課 末廣政春課長:「2月の18日と19日に防犯カメラに映り込みがあった。それもしっかりと見ております。2月23日にもしっかりと見てるんですけれど、しっかりと見えてなかった。映っているものは静止画として保存している。保存していますけれども、それ以外の部分はもう不要だからとして、消してしまったという話です」
入手した防犯カメラの映像を保存せずに消去したということです。
不適切な捜査の一端が垣間見えます。
(以下、略。鹿児島テレビの記事から引用)
この男性警察官は、2023年10月にストーカー規制法違反の疑いで書類送検され、2024年1月に不起訴となっています。しかし、ストーカー被害に遭った女性は釈然とせず、体調不良が続いているのだとか
この他にも県警警察官による飲酒運転、トイレの盗撮、痴漢行為など相次いでおり、「どうなっているのか?」と言いたくなるほどユルユルな状態です。何か不祥事を起こしても県警の幹部がもみ消してくれるはず、と思い込んでいるのでしょうか
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